千夜の命は、光との歌によって救われ、その後、二人の絆はさらに深まった。

光は、自分がこれまで感じていた孤独と空虚が、千夜の歌と共に消え去ったことに気づく。

そして、彼女が歌っていたその理由、運命を変える力がどれほど強いものだったのかを、今更ながら理解するのだった。

歌うことが、ただの行動や習慣ではないということ。

歌は心から心へと伝わり、運命を変える力を持っていると、光は確信した。

そして、二人はこれからも共に歌い続け、互いに支え合いながら生きていくことを誓った。

その日、静かな夜の空の下で、二人は並んで立ち、空を見上げた。

星々が静かに輝き、夜風が二人の間を通り過ぎる。

千夜は、光に微笑みながら歌い出した。

その声は、まるで心から溢れ出すように、穏やかで力強い。

光もそれに合わせて歌を口ずさむ。

二人の歌声は、空に広がり、夜の静寂を破るように響き渡った。

「I Love U」

その言葉が、今度は歌の中で、強く、深く響いた。

その瞬間、二人の心は完全に一つになり、歌が彼らの運命をさらに美しく照らし続けることを確信した。

歌がすべてを超えて、二人の絆を永遠に繋げる—その力を、彼らは今、真に理解したのだ。

そして、その歌は、今もなお、どこかで響き続けている。