彼女の透き通った瑠璃色の瞳に吸い寄せられるように由伊は、ひなせの両頬を包み込む。
「取って食べたくなっちゃうね・・・。あんまり綺麗だから、ひなせの目」
「・・・目だけ?」
クスクスとひなせが笑った。
「他はいらないの・・・?」
「ぜんぶ僕のだから少しずつ食べるんだよ」
もう幾百と躰を合わせたか判らないぐらいなのに、どんなに貪っても貪られても欲情が溢れる。ひとの精を喰らってもすぐに飢餓を覚える躯は、一番近い血の、互いの精気を取り込むことでしか満たされない。
ベッドを軋ませ、由伊はひなせとまた一つになった。人が水無くして生きられぬのと同じ。人の摂理から外れた化け物なのだとしても、禁忌を犯しても由伊は愛と言う名前の鎖で、ひなせを世界から切り離されたこの箱庭に繋ぐ。繋ぎ続ける、永遠に。
「取って食べたくなっちゃうね・・・。あんまり綺麗だから、ひなせの目」
「・・・目だけ?」
クスクスとひなせが笑った。
「他はいらないの・・・?」
「ぜんぶ僕のだから少しずつ食べるんだよ」
もう幾百と躰を合わせたか判らないぐらいなのに、どんなに貪っても貪られても欲情が溢れる。ひとの精を喰らってもすぐに飢餓を覚える躯は、一番近い血の、互いの精気を取り込むことでしか満たされない。
ベッドを軋ませ、由伊はひなせとまた一つになった。人が水無くして生きられぬのと同じ。人の摂理から外れた化け物なのだとしても、禁忌を犯しても由伊は愛と言う名前の鎖で、ひなせを世界から切り離されたこの箱庭に繋ぐ。繋ぎ続ける、永遠に。

