文化祭が終わってから、私は少しずつ颯真と距離を取るようになった。

避けているわけじゃない。

ただ、どう向き合えばいいのかわからなかった。

彼の「待ってる」という言葉が、優しすぎて、真っ直ぐすぎて、どうしても答えを出せないまま時間が過ぎていった。