桜の季節が過ぎ、新しい環境に慣れ始めたころ。私は大学生としての生活を、

颯真は専門学校での勉強とバイトをこなしながら、それぞれの日々を送っていた。

「最近、忙しそうだね。」

カフェで久しぶりに会った颯真は、少し疲れた様子だった。

「まぁな。授業は専門的なことばっかだし、バイトも増やしたし。でも、こうして会えるなら頑張る意味もあるってもんだろ?」

「……もう、そういうの慣れないからやめてよ。」

「なんで? 俺ら、もう付き合って半年だぞ?」

「だからって!」

私が慌てると、颯真は笑った。

「でも、こういうやりとりも変わらねぇな。」

私たちの関係は、相変わらずだった。

颯真はストレートに気持ちを伝えるし、私はそれに振り回される。

だけど、それが不思議と心地よくなってきた。

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