君と交わす予想外の恋

いくつかのアトラクションを楽しんだ後、颯真は「最後にこれ乗ろうぜ」と言って、観覧車の前に立った。

私は少し迷ったけれど、彼に促されるまま、ゆっくりとゴンドラに乗り込んだ。

静かに上昇していく観覧車の中。

私たちはしばらく何も話さず、街の灯りを眺めていた。

「……なぁ、桜井」

「うん?」

「今日さ、お前をここに連れてきたのは、ちゃんと理由があってさ」

颯真の声が、いつになく真剣だった。

「お前、最近ずっと頑張りすぎだろ」

「え……?」

「勉強も大事だけどさ、ちゃんと息抜きもしろよ。お前が無理してるの、俺は見ててわかるから」

私は、彼の真っ直ぐな瞳を見つめた。

「……ありがとう」

「お、素直じゃん」

「もう……」

私は小さく笑った。

── やっぱり、颯真といると楽しい。

私はまだ、彼の気持ちに応える自信はない。

だけど、この時間が特別なのは間違いなかった。

観覧車が一番上に到達した瞬間、私たちの目の前には、夜景が広がっていた。

「綺麗……」

「だろ?」

颯真は横で微笑んだ。

この景色のように、私たちの関係もゆっくりと変わっていくのかもしれない。

そんなことを思いながら、私は静かに夜空を見つめていた——。