三.好きだから
わたしは中学校のとき、吹奏楽部に所属していた。
楽器は誰もが知る、トランペット。華やかで、きらきらと輝くあの楽器が大好きだった。
だから、必死で頑張った。足掻いて、藻掻いて、誰よりも頑張ったつもりでいた。
でも、結果は残せなかった。
みんなが目指していた、全国大会ですら届かなかった。
だからわたしは、頑張ることが怖かった。
何かに全力になるって、何かを頑張るって、こんなにも残酷なんだなって思った。
そしてこの高校に入ったとき、小説研究部に誘われた。
部活に入ることが少しトラウマになっていたけれど、いざ入ると、そんなことを忘れるくらい楽しかった。
文化祭で本を出すと決まったとき、不安だった。
また何かを全力で頑張って、それで誰にも評価されず、何も残せなかったら。
そう考えると、何度も逃げ出したくなった。
でも先輩たちや、部長の藤崎くんを見ていると、自然と自分も頑張ろうって思えてきた。
みんな、自分と同じだと思っていた。過去に何かあったから、本音を言うことが怖いんだろうって。
それは、違った。
みんな、前を向きたいという気持ちが心のどこかにあった。
一歩進みたくて、それでも進めなくて。ひとりじゃ何もできないけれど、仲間がいるから、頑張ることができていた。
だからわたしも、仲間と一緒に、楽しみたいと思った。
小説研究部が、大好きになった。
わたしには「何かを頑張る」ことじゃなくて、「何かを楽しむ」ことが大切だと教えてくれた。
この大好きな小説研究部で、何かをやり遂げたいと思った。
そして今、執筆した物語が本という形になった。それがとてつもなく嬉しい。
こんな“状況”に出会えたら、もっと青春を謳歌できるのかもしれない。
そんな“状況”に出会うことができた。小説研究部という、部活に。
わたしが本当は誰かに言いたかったこと。
全力で楽しむ大切さを教えてくれて、ありがとう。
著者 椎橋 寧音
わたしは中学校のとき、吹奏楽部に所属していた。
楽器は誰もが知る、トランペット。華やかで、きらきらと輝くあの楽器が大好きだった。
だから、必死で頑張った。足掻いて、藻掻いて、誰よりも頑張ったつもりでいた。
でも、結果は残せなかった。
みんなが目指していた、全国大会ですら届かなかった。
だからわたしは、頑張ることが怖かった。
何かに全力になるって、何かを頑張るって、こんなにも残酷なんだなって思った。
そしてこの高校に入ったとき、小説研究部に誘われた。
部活に入ることが少しトラウマになっていたけれど、いざ入ると、そんなことを忘れるくらい楽しかった。
文化祭で本を出すと決まったとき、不安だった。
また何かを全力で頑張って、それで誰にも評価されず、何も残せなかったら。
そう考えると、何度も逃げ出したくなった。
でも先輩たちや、部長の藤崎くんを見ていると、自然と自分も頑張ろうって思えてきた。
みんな、自分と同じだと思っていた。過去に何かあったから、本音を言うことが怖いんだろうって。
それは、違った。
みんな、前を向きたいという気持ちが心のどこかにあった。
一歩進みたくて、それでも進めなくて。ひとりじゃ何もできないけれど、仲間がいるから、頑張ることができていた。
だからわたしも、仲間と一緒に、楽しみたいと思った。
小説研究部が、大好きになった。
わたしには「何かを頑張る」ことじゃなくて、「何かを楽しむ」ことが大切だと教えてくれた。
この大好きな小説研究部で、何かをやり遂げたいと思った。
そして今、執筆した物語が本という形になった。それがとてつもなく嬉しい。
こんな“状況”に出会えたら、もっと青春を謳歌できるのかもしれない。
そんな“状況”に出会うことができた。小説研究部という、部活に。
わたしが本当は誰かに言いたかったこと。
全力で楽しむ大切さを教えてくれて、ありがとう。
著者 椎橋 寧音



