12月の冷たい風が、静かな病院の中庭を吹き抜ける
イルミネーションなんてないけれど、夜空に瞬く星が、小さな光の飾りのように見えた
「……寒くないか?」
帆向くんが私の肩に自分のコートをかけてくれる
「ううん、大丈夫! それより……はい、これ!」
私はポケットから小さな箱を取り出し、帆向くんの手のひらにそっと乗せた
「クリスマスプレゼント?」
「うん! ちゃんと用意したんだよ」
帆向くんは少し驚いたように私を見つめたあと、ゆっくりと包装を解いた
中から出てきたのは——シルバーのブレスレット
「……似合うかな?」
「似合うよ!帆向くんに似合うのを選んだんだから!」
彼はしばらく無言でそれを眺めていたけれど、やがて、すごく優しい顔をして微笑んだ
「……ありがとう、大切にする」
そう言って、ブレスレットを左手につける
その瞬間、私の心が温かくなった
「俺からも……」
そう言いながら、帆向くんはポケットから小さな袋を取り出した
「え? 帆向くんも?」
「当たり前だろ、お前へのプレゼントだ」
袋の中から出てきたのは、小さなペンダント
シンプルなデザインの中に、小さな星が輝いている
「……わぁ、綺麗」
「心和に似合うと思った」
私はそれを胸にぎゅっと握りしめた
「ありがとう……大切にするね!」
「当たり前だ。お前にはずっとつけててほしい」
「……うん!」
病院の中庭での、小さなクリスマス
特別な場所で、特別な人と、大切な時間を過ごす
それだけで、十分すぎるほど幸せだった——
イルミネーションなんてないけれど、夜空に瞬く星が、小さな光の飾りのように見えた
「……寒くないか?」
帆向くんが私の肩に自分のコートをかけてくれる
「ううん、大丈夫! それより……はい、これ!」
私はポケットから小さな箱を取り出し、帆向くんの手のひらにそっと乗せた
「クリスマスプレゼント?」
「うん! ちゃんと用意したんだよ」
帆向くんは少し驚いたように私を見つめたあと、ゆっくりと包装を解いた
中から出てきたのは——シルバーのブレスレット
「……似合うかな?」
「似合うよ!帆向くんに似合うのを選んだんだから!」
彼はしばらく無言でそれを眺めていたけれど、やがて、すごく優しい顔をして微笑んだ
「……ありがとう、大切にする」
そう言って、ブレスレットを左手につける
その瞬間、私の心が温かくなった
「俺からも……」
そう言いながら、帆向くんはポケットから小さな袋を取り出した
「え? 帆向くんも?」
「当たり前だろ、お前へのプレゼントだ」
袋の中から出てきたのは、小さなペンダント
シンプルなデザインの中に、小さな星が輝いている
「……わぁ、綺麗」
「心和に似合うと思った」
私はそれを胸にぎゅっと握りしめた
「ありがとう……大切にするね!」
「当たり前だ。お前にはずっとつけててほしい」
「……うん!」
病院の中庭での、小さなクリスマス
特別な場所で、特別な人と、大切な時間を過ごす
それだけで、十分すぎるほど幸せだった——



