そして迎えた土曜日。

「わぁ、すごい人……!」

待ち合わせ場所の駅前には、大勢の人が行き交っていた

心和は少し緊張しながら、スマホを確認する

——「着いたよ!」

そうグループチャットに送ると、すぐに返事が来た

「心和ちゃーん!」

明るい声とともに、手を振りながら駆け寄ってきたのは花緋ちゃんと純鈴ちゃん

「お待たせー!」

「ううん、私も今来たとこ!」

すぐに後ろから優鞠ちゃんと心寧ちゃんもやってきた

「よーし!それじゃあ、今日は全力で楽しむよ!」

花緋ちゃんが腕を組みながら笑うと、みんなも「おー!」と拳を上げる

「まずはどこ行く?」

「うーん、せっかくだし可愛いお洋服見に行かない?」

純鈴ちゃんの提案に、全員が「賛成!」と頷いた

最初に入ったのは、大型ショッピングモールの人気ブランドショップ

「え、これめっちゃ可愛くない?」

「このスカート、心和ちゃんに似合いそう!」

「ちょっと試着してみなよー!」

そんな感じで、女子会ならではのテンションでどんどん服を手に取っていく

「心和ちゃん、これ着てみて!」

純鈴ちゃんが差し出したのは、シンプルだけどちょっと大人っぽいワンピース

「え、これ……?」

「絶対似合う!ほらほら、試着室行こ!」

「えぇ〜……」

少し戸惑いながらも、試着室へ向かう

着替え終わってカーテンを開けると——

「わぁっ!めっちゃ可愛い!」

「やっぱり心和ちゃん、こういうの似合う〜!」

「すごい!いつもの雰囲気と違う!」

みんなが一斉に褒めてくれるので、思わず顔が熱くなる

「そ、そんなに?」

「これは買うべき!」

「うんうん、これは海藤くんも惚れ直しちゃうね〜?」

「っ!!?」

優鞠ちゃんの一言に、心和は思わず顔を真っ赤にした

「ち、ちがっ……!」

「えぇ〜?照れちゃって〜!」

「もう、やめてよ〜!」

そんなやりとりをしながら、ワイワイと試着を楽しむ

心寧ちゃんも、最初は少し遠慮がちだったけれど——

「これ、どうかな……?」

恐る恐る出てきた彼女の姿に、全員が「可愛い!!」と絶賛

「めっちゃ似合う!!」

「心寧ちゃんって、こういうの着ると大人っぽくなるね!」

「えへへ……ありがとう!」

いつの間にか、心寧ちゃんも楽しそうに笑っていた。

「せっかくだから、みんなでお揃いのアクセ買わない?」

花緋ちゃんの提案で、次はアクセサリーショップへ

「お揃いのブレスレットとか可愛くない?」

「いいね!シンプルなやつなら普段もつけやすいし!」

たくさんのアクセサリーを見比べながら、全員で同じデザインのシルバーブレスレットを選んだ

「これをつけてたら、今日の思い出もずっと残るね!」

「うん!」

手首にきらりと光るブレスレットを見ながら、心和は自然と微笑んだ

——今日は、すごく楽しい

大好きな友達と一緒に過ごせる時間が、こんなに幸せなんだって、改めて思う

「さて、次はカフェで休憩しよっか!」

「さんせーい!」

こうして、楽しい女子会ショッピングはまだまだ続く——