午前中の授業が終わり、ようやく迎えた昼休み
「ふぅ…」
私は机に突っ伏しながら、朝の騒ぎを思い出していた
——やばかった
告白の話を根掘り葉掘り聞かれたかと思えば、海藤くんがさらっと「付き合ってる」と認めて、
あげくの果てに、頭をぽんぽんされて——
みんなの悲鳴と歓声、すごかった
「…もう、疲れた。」
「そんな疲れた顔すんなよ。」
突然、後ろから声がして、私はびくっと肩を震わせた
「か、海藤くん……!?」
「お前、さっきから机に伏せっぱなし。」
「だ、だって、朝のあれ、恥ずかしかったし……!」
「そ?」
そ? じゃない
この人は本当に動じないんだなぁ……と、改めて思う
「ほら、ご飯食いに行くぞ~」
「え?」
「食堂だよ、ついてこい」
そう言うと、海藤くんは何の迷いもなく教室を出て行った。
「え、ちょ、待ってよ!」
慌てて鞄を持って後を追いかける
食堂に着くと、そこにはすでに一人の男の子が座っていた
「よっ!」
明るい茶髪に、爽やかな雰囲気
どことなく人懐っこい笑顔を浮かべていて、海藤くんとはまたちょっとだけ違う雰囲気の男の子だった
「お前、遅いぞ」
「うるせぇな~連れてきたけど」
「え?」
海藤くんが、無造作に私の肩をぽんっと叩く
「紹介するよ
こいつ、俺の親友の叶翔だよ」
「えっ……!」
「どうもどうも~! 海藤の親友、叶翔でーす!」
彼は人懐っこい笑顔を見せながら、ひょいっと手を振った
「えっと……初めまして?」
「いや~、ついに会えたね! もう海藤から話、めっちゃ聞いてたよ!」
「へっ!? え、どんな話!?」
「んー?」
叶翔くんはニヤリと笑うと、ちらっと海藤くんの方を見た
「なんか最近、ちょっと気になるやつがいるとか?」
「はっ……!!?」
私は一気に顔が熱くなるのを感じた
「お前、余計なこと言うなよ」
「えー、でも事実でしょ?」
「...まぁな」
「ま、でも実際に会って納得したわ! なんかお前ら、すげーお似合いじゃん!」
叶翔くんはケラケラと笑いながら、私を見つめる
「よろしくな、海藤の彼女さん!」
「か、彼女さんって……!!」
「ははっ、可愛い反応!」
——明るくて、誰とでもすぐ仲良くなれそうな人だ
でも、そんな叶翔くんと、海藤くんが親友っていうのは……ちょっと意外かも
「まぁ、こいつとは小学校からの腐れ縁だから。」
海藤くんがそう言うと、叶翔くんは「ひどくね?」と笑いながら肩をすくめた
「ま、こんな感じで、俺はわりとしょっちゅう海藤とつるんでるから、また一緒にご飯食おうぜ!」
「う、うん……!」
「あとさ、今度ダブルデートしようぜ! 俺の彼女も紹介する!」
「えっ、叶翔くん、彼女いるの?」
「もちろん! 俺、モテるからね?」
「はぁ……」
なんだか、この人といると、ペースを乱される気がする。
でも——
「……いい友達、いるんだね。」
ぽつりと呟くと、海藤くんは一瞬こちらを見て、ふっと笑った。
「まぁな」
そんなやり取りをしながら、私たちの新しい2学期は、また少しだけ広がっていった
「ふぅ…」
私は机に突っ伏しながら、朝の騒ぎを思い出していた
——やばかった
告白の話を根掘り葉掘り聞かれたかと思えば、海藤くんがさらっと「付き合ってる」と認めて、
あげくの果てに、頭をぽんぽんされて——
みんなの悲鳴と歓声、すごかった
「…もう、疲れた。」
「そんな疲れた顔すんなよ。」
突然、後ろから声がして、私はびくっと肩を震わせた
「か、海藤くん……!?」
「お前、さっきから机に伏せっぱなし。」
「だ、だって、朝のあれ、恥ずかしかったし……!」
「そ?」
そ? じゃない
この人は本当に動じないんだなぁ……と、改めて思う
「ほら、ご飯食いに行くぞ~」
「え?」
「食堂だよ、ついてこい」
そう言うと、海藤くんは何の迷いもなく教室を出て行った。
「え、ちょ、待ってよ!」
慌てて鞄を持って後を追いかける
食堂に着くと、そこにはすでに一人の男の子が座っていた
「よっ!」
明るい茶髪に、爽やかな雰囲気
どことなく人懐っこい笑顔を浮かべていて、海藤くんとはまたちょっとだけ違う雰囲気の男の子だった
「お前、遅いぞ」
「うるせぇな~連れてきたけど」
「え?」
海藤くんが、無造作に私の肩をぽんっと叩く
「紹介するよ
こいつ、俺の親友の叶翔だよ」
「えっ……!」
「どうもどうも~! 海藤の親友、叶翔でーす!」
彼は人懐っこい笑顔を見せながら、ひょいっと手を振った
「えっと……初めまして?」
「いや~、ついに会えたね! もう海藤から話、めっちゃ聞いてたよ!」
「へっ!? え、どんな話!?」
「んー?」
叶翔くんはニヤリと笑うと、ちらっと海藤くんの方を見た
「なんか最近、ちょっと気になるやつがいるとか?」
「はっ……!!?」
私は一気に顔が熱くなるのを感じた
「お前、余計なこと言うなよ」
「えー、でも事実でしょ?」
「...まぁな」
「ま、でも実際に会って納得したわ! なんかお前ら、すげーお似合いじゃん!」
叶翔くんはケラケラと笑いながら、私を見つめる
「よろしくな、海藤の彼女さん!」
「か、彼女さんって……!!」
「ははっ、可愛い反応!」
——明るくて、誰とでもすぐ仲良くなれそうな人だ
でも、そんな叶翔くんと、海藤くんが親友っていうのは……ちょっと意外かも
「まぁ、こいつとは小学校からの腐れ縁だから。」
海藤くんがそう言うと、叶翔くんは「ひどくね?」と笑いながら肩をすくめた
「ま、こんな感じで、俺はわりとしょっちゅう海藤とつるんでるから、また一緒にご飯食おうぜ!」
「う、うん……!」
「あとさ、今度ダブルデートしようぜ! 俺の彼女も紹介する!」
「えっ、叶翔くん、彼女いるの?」
「もちろん! 俺、モテるからね?」
「はぁ……」
なんだか、この人といると、ペースを乱される気がする。
でも——
「……いい友達、いるんだね。」
ぽつりと呟くと、海藤くんは一瞬こちらを見て、ふっと笑った。
「まぁな」
そんなやり取りをしながら、私たちの新しい2学期は、また少しだけ広がっていった



