観覧車を降りると、遊園地はすっかり夜の顔になっていた

ライトアップされたメリーゴーランドがくるくると輝き、ネオンの光がアトラクションを幻想的に照らしている

昼間とはまた違う、夢の中にいるような景色に、私たちは思わず足を止めた

「夜の遊園地、めっちゃ綺麗…!」

「ほんと、帰るのがもったいないね。」

だけど、閉園のアナウンスが流れ始める

楽しかった一日も、そろそろ終わりの時間が近づいていた

「最後に、写真撮ろう!」

誰かの提案で、私たちは観覧車をバックに写真を撮ることにした

スマホの画面に映る私たちは、みんな笑顔で、頬にはほんのり疲れが滲んでいる

だけど、その疲れさえも心地よくて、楽しい時間の名残のように思えた

「次来るときは、絶対もっと遅くまで遊ぼうね!」

「夜のジェットコースターも乗りたい!」

「おそろいのカチューシャとかつけるのもアリじゃない?」

そんな話をしながら、出口へと歩いていく

振り返ると、観覧車はまだゆっくりと回り続けていた

遊園地を出た後も、私たちのおしゃべりは止まらなかった

帰り道のコンビニでジュースを買い、ベンチに座って最後の余韻を楽しむ

「今日、最高だったね!」

「うん、ずっと忘れたくない!」

夜風がそっと頬を撫でる

きっとまた、こんなふうに4人で遊びに来るんだろうな。

いや、絶対に来る!

そんな約束を胸に、私たちはそれぞれの帰り道へと歩き出した