「ぬっふっふっ〜さすがトモナリなのだ〜」
トモナリの手が金属質の何かに覆われている。
「‘なんだそれ!’」
「魔力物質構成だよ」
急にトモナリの手が硬化して焦る相手に、ニヤリと笑ってトモナリは答える。
トモナリの手を覆っているのはスキルによって生み出された金属物質であった。
四姉妹の誓いの中にある魔力物質構成は魔力によって物質を作り出す。
ディーニが体から出したりする刃は、魔力によって作り出された金属であった。
トモナリもスキルによって、同じことができるようになったのである。
ただし完全に同じでもなく、ディーニが使っているものよりも性能は劣ってしまう。
「‘くそっ! ウォーターブロー!’」
距離を取った相手の剣に水が渦巻く。
剣を突き出すようにして放たれた水は瞬く間に大きくなって、渦流がトモナリに迫る。
「弱点看破」
トモナリの目に魔力が宿る。
渦巻く水の中に光る場所がある。
トモナリは火の玉を光って見えるところに打ち込んだ。
「‘なっ……炎……しかもあんな小さいやつで俺のスキルを!?’」
渦巻く水が弾け飛んで消える。
明らかに技の威力に差がある。
なのにウォーターブローが打ち消されて相手は驚きを隠せない。
弱点看破はシテトラのスキルだ。
相手をよく観察して弱い部分を見抜くことをスキルとして高速化したものである。
トモナリが放った火の玉はウォーターブローに比べて威力は弱く、とてもじゃないが対抗しうるものではない。
しかし弱点看破によって見抜いた弱い部分を的確に突いたために弱い魔法でも相殺できたのだ。
「そんじゃ行くぞ!」
トモナリは驚く相手と一気に距離を詰める。
腕全体を魔力物質で覆って強化し、思い切り腕を引く。
「怪力」
四姉妹の誓いの三つ目のスキルである怪力を発動させる。
今度はしっかりと力をコントロールして出力を抑えている。
さらに魔力物質によって腕を保護することで、怪力によるオーバーパワーの衝撃にも耐えられるようにした。
「ふっ!」
トモナリの拳が相手の腹に直撃する。
保護魔法が割れる音が響いて、相手はそのまま宙を舞って大きく吹き飛んでいった。
「‘な……なんと一撃! 日本のアイゼントモナリ、対戦相手を一撃で倒してしまいましたー!’」
一瞬遅れて歓声が沸く。
「うん、いい感じだな」
「よくやったのだ、トモナリ!」
ヒカリはまるで自分がやったかのように腕を組んでうんうんと頷いている。
トモナリは手の甲を見る。
グローブをつけている意味は手の保護ではない。
確かに殴る時に保護にもなるように作られてはいるが、本当の目的は手の甲の紋章を隠すためであった。
四つものスキルを使えて強くて便利なスキルだけど、一つだけ弱点がある。
それは使用する際に手の甲に紋章が浮かび上がってしまうことである。
使おうとする能力のところが明るくなってしまうので、下手するといつどのスキルを使うのかバレてしまうのだ。
それを隠すためのグローブであった。
グローブのおかげで試合中も紋章は見えなかった。
流石サタケは注文した以上のものを作ってくれる。
「さて……このまま勝たせてもらうぞ」
「ふふふ、僕もやるのだ!」
その後トモナリは残りの三人も打ち破って四連勝で一回戦を勝ち抜いたの。
今年の日本は強いしれない。
トモナリの活躍によって周りの国々が警戒を強めたのはいうまでもなかった。
トモナリの手が金属質の何かに覆われている。
「‘なんだそれ!’」
「魔力物質構成だよ」
急にトモナリの手が硬化して焦る相手に、ニヤリと笑ってトモナリは答える。
トモナリの手を覆っているのはスキルによって生み出された金属物質であった。
四姉妹の誓いの中にある魔力物質構成は魔力によって物質を作り出す。
ディーニが体から出したりする刃は、魔力によって作り出された金属であった。
トモナリもスキルによって、同じことができるようになったのである。
ただし完全に同じでもなく、ディーニが使っているものよりも性能は劣ってしまう。
「‘くそっ! ウォーターブロー!’」
距離を取った相手の剣に水が渦巻く。
剣を突き出すようにして放たれた水は瞬く間に大きくなって、渦流がトモナリに迫る。
「弱点看破」
トモナリの目に魔力が宿る。
渦巻く水の中に光る場所がある。
トモナリは火の玉を光って見えるところに打ち込んだ。
「‘なっ……炎……しかもあんな小さいやつで俺のスキルを!?’」
渦巻く水が弾け飛んで消える。
明らかに技の威力に差がある。
なのにウォーターブローが打ち消されて相手は驚きを隠せない。
弱点看破はシテトラのスキルだ。
相手をよく観察して弱い部分を見抜くことをスキルとして高速化したものである。
トモナリが放った火の玉はウォーターブローに比べて威力は弱く、とてもじゃないが対抗しうるものではない。
しかし弱点看破によって見抜いた弱い部分を的確に突いたために弱い魔法でも相殺できたのだ。
「そんじゃ行くぞ!」
トモナリは驚く相手と一気に距離を詰める。
腕全体を魔力物質で覆って強化し、思い切り腕を引く。
「怪力」
四姉妹の誓いの三つ目のスキルである怪力を発動させる。
今度はしっかりと力をコントロールして出力を抑えている。
さらに魔力物質によって腕を保護することで、怪力によるオーバーパワーの衝撃にも耐えられるようにした。
「ふっ!」
トモナリの拳が相手の腹に直撃する。
保護魔法が割れる音が響いて、相手はそのまま宙を舞って大きく吹き飛んでいった。
「‘な……なんと一撃! 日本のアイゼントモナリ、対戦相手を一撃で倒してしまいましたー!’」
一瞬遅れて歓声が沸く。
「うん、いい感じだな」
「よくやったのだ、トモナリ!」
ヒカリはまるで自分がやったかのように腕を組んでうんうんと頷いている。
トモナリは手の甲を見る。
グローブをつけている意味は手の保護ではない。
確かに殴る時に保護にもなるように作られてはいるが、本当の目的は手の甲の紋章を隠すためであった。
四つものスキルを使えて強くて便利なスキルだけど、一つだけ弱点がある。
それは使用する際に手の甲に紋章が浮かび上がってしまうことである。
使おうとする能力のところが明るくなってしまうので、下手するといつどのスキルを使うのかバレてしまうのだ。
それを隠すためのグローブであった。
グローブのおかげで試合中も紋章は見えなかった。
流石サタケは注文した以上のものを作ってくれる。
「さて……このまま勝たせてもらうぞ」
「ふふふ、僕もやるのだ!」
その後トモナリは残りの三人も打ち破って四連勝で一回戦を勝ち抜いたの。
今年の日本は強いしれない。
トモナリの活躍によって周りの国々が警戒を強めたのはいうまでもなかった。

