「どりゃああああっ! ドーンなのだ!」
まずはヒカリがメガサウルスに体当たりする。
メガサウルスの鼻息でも吹き飛んでしまいそうなサイズの違いがあるけれど、ヒカリのタックルを食らってメガサウルスが大きく弾き飛ばされる。
「わーはっはっはっ!」
ヒカリは腰に手を当て胸を張る。
力が溢れて気分が良い。
ヒカリの重たい一撃にメガサウルスもダメージを受けたようにふらついている。
「これが僕の本当の力なのだ! さあ、トモナリもいくのだ!」
「やる気だな。俺も一発!」
トモナリもヒカリに続く。
頭を振って持ち直したメガサウルスがヒカリを睨みつけようと振り向くと、すでに拳を振りかぶっているトモナリが目の前にいた。
「くらえ!」
トモナリがメガサウルスを殴りつける。
岩でも殴ったかのような硬い手応えがあったけれど、トモナリは拳を振り切った。
鼻先を殴られてメガサウルスが倒れる。
「みなさん、今です!」
「はははっ! 君は面白いね!」
トモナリの姿にみんな驚いていた。
それでも動きを止めるような人たちではない。
イヌサワはやっぱり切り札を隠していたかと笑いながらメガサウルスに斬りかかっていく。
倒れてしまえば尻尾や口など身体を使った攻撃は大きく制限される。
抵抗するように振りまわされる尻尾を避けてみんなでメガサウルスを攻撃を叩き込む。
俯瞰して見ることができた立っている時と比べ、倒れて横になっている時の視界は遥かに狭くなる。
いかに強い力を持っていようと視覚に頼る部分は大きく、見えない敵を攻撃できはしない。
ついでに見えてる敵も横に見えているのでかなり狙いにくいのか、魔法での反撃の精度も低くなっていた。
「起こさせるかよ!」
メガサウルスが頭を上げようとしたので、トモナリは上から蹴りをいれる。
「いいよ、アイゼン君!」
頭を蹴られて怯んだ隙にミヤノがメガサウルスを斬りつける。
目を斬られてメガサウルスが苦痛の声を上げる。
「トモナリ、来るのだ!」
「ブレスか!」
いいように攻撃されているメガサウルスは横になったまま、攻撃した直後のミヤノに向かって大きく口を開けた。
口元に魔力が集まり、ミヤノは危険を感じた。
しかし左右に避けては他の人がブレスに巻き込まれてしまうかもしれない。
飛んでかわすことができない今、変に回避してしまうと余計な被害を生む可能性があるとミヤノは判断した。
滑走するように低く後ろに飛び退いてブレスに備える。
「アイゼン君!?」
そんなミヤノの前にトモナリとヒカリが降り立った。
「やるのだー!」
「おうよ!」
トモナリとヒカリは胸いっぱいに息を吸い込む。
「はあああああっ!」
「ボーッ!」
メガサウルスがブレスを放った。
同時に口を開いてトモナリとヒカリもブレスを放つ。
トモナリとヒカリのブレスが合わり、グルグルと渦を巻くようにしながらメガサウルスのブレスとぶつかった。
ちょうど両者の間でブレスが拮抗して止まる。
「はははっ! 若者が頑張っているのだ、俺も頑張らねばいけないな!」
イガラシは両手に大きめな斧を持って戦っていた。
それでもかなり攻撃的なスタイルである。
だがイガラシは二つの斧をインベントリにしまうと別の武器を取り出した。
「ふううううっ!」
身の丈ほどもある巨大な斧をイガラシは全力で投擲した。
回転しながら飛んでいった斧はメガサウルスのアゴに当たった。
トモナリとヒカリは口の前からブレスが放たれているのに対してメガサウルスのブレスは喉奥から放たれている。
斧によって口が強制的に閉じられた結果、ブレスが口の中で暴れて爆発を起こした。
「ユウユウコンビ復活といこうか!」
さらにはトモナリとヒカリのブレスに襲われてメガサウルスは地面を転がった。
完全に隙ができた。
トモナリが飛んでいることにイヌサワはヒントを得た。
ジャンプしないで足を離せば飛び上がることもできるのでないかと見ていた。
イヌサワが重力操作をミヤノに向かって発動させる。
重くすることも重力操作の能力だが、逆に無重力のような状態にすることや任意の方向に重力をかけることもできた。
ミヤノの足が地面から浮き上がる。
そのままイヌサワはミヤノをメガサウルスの上に動かす。
「準備はいいかい?」
「もちろん」
ミヤノはメガサウルスを見下ろしながらゆっくりと剣を振り上げる。
「超重力」
イヌサワがグッと手を握った。
その瞬間ミヤノと、ゆっくりともたげようとしていたメガサウルスの頭にとんでもない重力がかかった。
イヌサワの力によって浮いていたミヤノが落下し、メガサウルスの頭は地面に押さえつけられる。
普通の覚醒者でも耐えられないような重力の勢いを得て、ミヤノはメガサウルスの首に剣を振り下ろした。
『ようやく……終わる』
ミヤノの剣によってメガサウルスの首が刎ね飛ばされる。
飛んでいったメガサウルスの首はトモナリの前に転がっていく。
ブレスで力を使い果たしたトモナリはドラゴンズコネクトによるドラゴン化が解けて、滝のような汗を流していた。
まずはヒカリがメガサウルスに体当たりする。
メガサウルスの鼻息でも吹き飛んでしまいそうなサイズの違いがあるけれど、ヒカリのタックルを食らってメガサウルスが大きく弾き飛ばされる。
「わーはっはっはっ!」
ヒカリは腰に手を当て胸を張る。
力が溢れて気分が良い。
ヒカリの重たい一撃にメガサウルスもダメージを受けたようにふらついている。
「これが僕の本当の力なのだ! さあ、トモナリもいくのだ!」
「やる気だな。俺も一発!」
トモナリもヒカリに続く。
頭を振って持ち直したメガサウルスがヒカリを睨みつけようと振り向くと、すでに拳を振りかぶっているトモナリが目の前にいた。
「くらえ!」
トモナリがメガサウルスを殴りつける。
岩でも殴ったかのような硬い手応えがあったけれど、トモナリは拳を振り切った。
鼻先を殴られてメガサウルスが倒れる。
「みなさん、今です!」
「はははっ! 君は面白いね!」
トモナリの姿にみんな驚いていた。
それでも動きを止めるような人たちではない。
イヌサワはやっぱり切り札を隠していたかと笑いながらメガサウルスに斬りかかっていく。
倒れてしまえば尻尾や口など身体を使った攻撃は大きく制限される。
抵抗するように振りまわされる尻尾を避けてみんなでメガサウルスを攻撃を叩き込む。
俯瞰して見ることができた立っている時と比べ、倒れて横になっている時の視界は遥かに狭くなる。
いかに強い力を持っていようと視覚に頼る部分は大きく、見えない敵を攻撃できはしない。
ついでに見えてる敵も横に見えているのでかなり狙いにくいのか、魔法での反撃の精度も低くなっていた。
「起こさせるかよ!」
メガサウルスが頭を上げようとしたので、トモナリは上から蹴りをいれる。
「いいよ、アイゼン君!」
頭を蹴られて怯んだ隙にミヤノがメガサウルスを斬りつける。
目を斬られてメガサウルスが苦痛の声を上げる。
「トモナリ、来るのだ!」
「ブレスか!」
いいように攻撃されているメガサウルスは横になったまま、攻撃した直後のミヤノに向かって大きく口を開けた。
口元に魔力が集まり、ミヤノは危険を感じた。
しかし左右に避けては他の人がブレスに巻き込まれてしまうかもしれない。
飛んでかわすことができない今、変に回避してしまうと余計な被害を生む可能性があるとミヤノは判断した。
滑走するように低く後ろに飛び退いてブレスに備える。
「アイゼン君!?」
そんなミヤノの前にトモナリとヒカリが降り立った。
「やるのだー!」
「おうよ!」
トモナリとヒカリは胸いっぱいに息を吸い込む。
「はあああああっ!」
「ボーッ!」
メガサウルスがブレスを放った。
同時に口を開いてトモナリとヒカリもブレスを放つ。
トモナリとヒカリのブレスが合わり、グルグルと渦を巻くようにしながらメガサウルスのブレスとぶつかった。
ちょうど両者の間でブレスが拮抗して止まる。
「はははっ! 若者が頑張っているのだ、俺も頑張らねばいけないな!」
イガラシは両手に大きめな斧を持って戦っていた。
それでもかなり攻撃的なスタイルである。
だがイガラシは二つの斧をインベントリにしまうと別の武器を取り出した。
「ふううううっ!」
身の丈ほどもある巨大な斧をイガラシは全力で投擲した。
回転しながら飛んでいった斧はメガサウルスのアゴに当たった。
トモナリとヒカリは口の前からブレスが放たれているのに対してメガサウルスのブレスは喉奥から放たれている。
斧によって口が強制的に閉じられた結果、ブレスが口の中で暴れて爆発を起こした。
「ユウユウコンビ復活といこうか!」
さらにはトモナリとヒカリのブレスに襲われてメガサウルスは地面を転がった。
完全に隙ができた。
トモナリが飛んでいることにイヌサワはヒントを得た。
ジャンプしないで足を離せば飛び上がることもできるのでないかと見ていた。
イヌサワが重力操作をミヤノに向かって発動させる。
重くすることも重力操作の能力だが、逆に無重力のような状態にすることや任意の方向に重力をかけることもできた。
ミヤノの足が地面から浮き上がる。
そのままイヌサワはミヤノをメガサウルスの上に動かす。
「準備はいいかい?」
「もちろん」
ミヤノはメガサウルスを見下ろしながらゆっくりと剣を振り上げる。
「超重力」
イヌサワがグッと手を握った。
その瞬間ミヤノと、ゆっくりともたげようとしていたメガサウルスの頭にとんでもない重力がかかった。
イヌサワの力によって浮いていたミヤノが落下し、メガサウルスの頭は地面に押さえつけられる。
普通の覚醒者でも耐えられないような重力の勢いを得て、ミヤノはメガサウルスの首に剣を振り下ろした。
『ようやく……終わる』
ミヤノの剣によってメガサウルスの首が刎ね飛ばされる。
飛んでいったメガサウルスの首はトモナリの前に転がっていく。
ブレスで力を使い果たしたトモナリはドラゴンズコネクトによるドラゴン化が解けて、滝のような汗を流していた。

