明宏坊っちゃんは喉が焼けるような甘さのカフェラテを飲む。苦いブラックコーヒーも好んで飲まれるが、カフェラテは甘いと決まっている。あり得ない程の砂糖を入れ、固めのプリンを食べられる。生クリームが食べられない彼の生クリームを食べるのは、私の役目だ。毎日生クリームだけ食べさせられる私の気持ちにもなってくれ。毎日同じ物を食べ続けるのはある意味、彼の特技である。バイトの前にワカメとエビのサラダを食べ、帰りにチョコのアイスを食べる。これをざっと半年は続けている。ちなみに甘すぎるカフェラテと固めのプリンは朝イチに食べるのが恒例だ。彼は仕事をしてはいない。親の財産だけで暮らしてる。お情け程度にバイトをしているが、それ意外に出かけることはない。いや、あるか。本屋には必ず自ら赴く。彼の書庫には何百もの小説や漫画がある。図書館を開けそうだ。