学校に行ったのは、翌日だった。和希は、午後から行こうとしたのだが、「今のお前を外に出したくない」と幸人が止めた。幸人が必死な様子なので、和希はうなずいた。
手をつないで、学園に向かう。
通いなれた場所なのに、いつもと違うように感じた。幸人を見上げると、にこっと笑いかけられた。和希も笑顔を返す。すると、幸人がもっと嬉しそうにするので、和希は幸せだった。ひとりでに、笑みがこぼれる。じっと幸人が和希を見た。
「ほかのやつに、見せたくないな。お前のこと、ひとりじめにしたい」
「幸人……」
甘い言葉が嬉しい。ぎゅっと握られた手を、和希は握り返す。
始業のチャイムが鳴るまで、ふたりは名残を惜しんだのだった。
手をつないで、学園に向かう。
通いなれた場所なのに、いつもと違うように感じた。幸人を見上げると、にこっと笑いかけられた。和希も笑顔を返す。すると、幸人がもっと嬉しそうにするので、和希は幸せだった。ひとりでに、笑みがこぼれる。じっと幸人が和希を見た。
「ほかのやつに、見せたくないな。お前のこと、ひとりじめにしたい」
「幸人……」
甘い言葉が嬉しい。ぎゅっと握られた手を、和希は握り返す。
始業のチャイムが鳴るまで、ふたりは名残を惜しんだのだった。



