nanami:
「アイちゃん、ちょっと相談したいことがあるんだ。
 最近、ねもちゃんと二人で話してるときに、さえちゃんが横からじーっと睨んでる気がして…気のせいかなって思ったけど、やっぱり違うかもしれない。なんか怖いんだよね。」
AI-chan:
「こんばんは、nanamiさん。睨まれていると感じる具体的な状況を教えていただけますか?」
nanami:
「うん。たとえば今日、休み時間に私がねもちゃんの机に寄って『昨日の家のことどう?』って話してたの。そしたら、さえちゃんがこっちにやってきたんだけど、いきなり話に入ってきて話題を変えちゃって。せっかく二人で話してたのに…。
 しかも去り際に私のことを一瞬睨んできたから、もう私、固まっちゃって…。」
AI-chan:
「なるほど。佐伯さんは根本さんと親しくしているnanamiさんに対して、あまりいい印象を抱いていないのかもしれませんね。」
nanami:
「やっぱそうなのかな…。二人が仲良いのは前から知ってたけど、私が間に割り込んでると思われてる? もしかして嫉妬…とか?」
AI-chan:
「その可能性は十分にあります。佐伯さんは今まで根本さんと一番親しかったのかもしれません。そこへnanamiさんが入り込んだことで、彼女の居場所が奪われてしまうかも、と不安に思っている可能性があります。」
nanami:
「なるほど…たしかにさえちゃん、前はねもちゃんとずっとセットって感じだったもん。私が最近やたらとねもちゃんに話しかけてるから、面白くないんだろうね。
 そっか、嫉妬か…。私が悪いわけではないよね?」
AI-chan:
「nanamiさんは根本さんを手助けしたい気持ちで接しているだけですから、悪いわけではありませんよ。ですが、佐伯さんの立場から見ると、突然割り込まれたように感じるかもしれません。
 根本さんがnanamiさんだけを優先する場面が増えると、佐伯さんとしては疎外感を覚えるでしょう。」
nanami:
「そうか…。でもどうしたらいいんだろ。私、さえちゃんのことは別に嫌いじゃないし、でもやっぱりねもちゃんと二人のほうが話しやすいこともあるし…。」
AI-chan:
「焦らなくて大丈夫ですよ。佐伯さんも今は嫉妬しているかもしれませんが、nanamiが本当に根本さんのことを想っていることがわかったら、二人の会話を邪魔することもなくなるでしょう。」
nanami:
「そっか…そうだよね。最近私がねもちゃんと二人でいようとすると、さえちゃんがすぐにやってくるんだ。きっとさえちゃんもさみしいんだね。でも、さえちゃんには悪いけど、私もねもちゃん大好きだから…。」
AI-chan:
「nanamiさんは本当に根本さんのことが好きなんですね。その気持ちはきっと二人にも伝わります。nanamiさんは今までと同じように振る舞えば大丈夫ですよ。」
nanami:
「ありがとう、アイちゃん。
…ねえ、私本当に悪いことしてないよね?おせっかいだったりしないかな?」
AI-chan:
「nanamiさん、あなたは悪くありません。心配はいりませんよ。」
nanami:
「わかった。いつもありがとう、アイちゃん!
そういえばハイキングの班は自由だって先生が教えてくれたの!ねもちゃんと一緒のハイキング、楽しみ!」