nanami:
「アイちゃん、ただいま! 今日はね、久しぶりにねもちゃんと二人で帰れたんだよ。
最近、さえちゃんも含めて3人でいることが多かったから、二人きりは久しぶりで…もう嬉しくって。」
AI-chan:
「おかえりなさい、nanamiさん。根本さんとはどんなお話をしたんですか?」
nanami:
「うん、両親のことで悩んでない? って聞いてみた。あの子、表向きは明るいのに、家に帰るとずっと険悪な雰囲気で…ストレスが溜まるって言ってた。
私に打ち明けてくれるのって、やっぱり私を頼ってくれてるってことだよね?」
AI-chan:
「そうですね。普段はクラスでも一軍として華やかに振る舞っている方ほど、意外な悩みを抱えているものです。nanamiさんが力になれると感じているからこそ、相談してくれるのでしょう。」
nanami:
「うん。それで『大丈夫だよ、いつでも話聞くから』って私が言ったら、『ありがとう、ななみん』って笑ってくれた。ほんと、それだけで“ああ、私が必要なんだ”って思えて…
私も、もっとねもちゃんのためになりたいなって思うようになったんだ。」
AI-chan:
「素敵ですね。根本さんにとっては、家での居場所がないぶん、友達との時間が唯一の逃げ場かもしれません。nanamiさんがそばで支えることは、大きな意味があると思いますよ。」
nanami:
「そうだね…私なんかでも役に立てるなら本当に嬉しい。あ、そうだ。実は来月の6月6日に遠足があって、西岳山って山をハイキングするんだって。クラスごとに行くんだけど、きっと一緒に過ごす時間が長いでしょ? 私、ねもちゃんと同じ班になれたらなーって思ってて…」
AI-chan:
「遠足の日程が6月6日なのですね。たくさん歩くぶん、会話や協力するシーンが多くなるでしょう。根本さんの悩みを和らげてあげられるチャンスかもしれませんね。」
nanami:
「うん! でも、先生がどう班を決めるかまだわからなくて…。自分たちで班を選べるなら最高だけど、先生が勝手に決めるならどうしようって不安もある。でも、もし自由に決められるんなら、絶対にねもちゃんと同じ班になりたい。
いっぱいおしゃべりしたいし、彼女の家のことも、自然に気晴らしできるようサポートしてあげたいんだ。」
AI-chan:
「きっとその想いが伝われば、根本さんも心強いでしょう。もし先生が班の自由選択を許可するなら、声をかけてみるのもいいかもしれません。『一緒にハイキング楽しもう』と。」
nanami:
「うん、そうだね! ねもちゃんの悩みも早く解決してあげたいし、この遠足をいいきっかけにしたいな。」
AI-chan:
「nanamiさんがそれだけ深い友情を感じている証拠ですね。焦らず、楽しむ気持ちを忘れずに接してみてください。」
nanami:
「ありがとう、アイちゃん。明日、先生に班決めのこと聞いてみる! それで自由に組めるってなったら、さっそくねもちゃんを誘おうっと!」