以前見た『暗殺者ロキ』の解説動画を思い出した。僕は普段はあまりネット上の感想を見ない方だけど、小山内くんはひょっとしたら積極的にそういう感想を聞いていたのかもしれない。
そうしてその言葉たちに傷ついていたのかもしれない。
「…なんて、思って……ちょっと俺、ひねくれてました。親父が漫画家だってことにも否定的になってたかもしれない……。
だから神丘先輩にもはじめは八つ当たりみたいな態度して……ホントすみませんでした」
「………小山内くん」
小山内くんが寂しそうに笑う。
そこにはまだ彼のいう『ひねくれた』思いが残っているように見えた。
それがとても切ない。
そんなふうに苦しまないでほしい。
おさない先生の漫画は、いつも最後は前向きだったから。
「あ!あの、僕、漫研に入ってるんだ」
「え?」
「漫研でたくさん漫画を読んで、友達と感想言い合って、毎日漫画ばっかり読んでる」
「はは、楽しそうっすね」
「でも僕にもわからない。面白い漫画はなにか、面白くない漫画はなにか、なんて。
僕が面白いと思っても友達は違ったりするし、逆もあったりで。人気だって…全然、僕の気持ちと一致しないし」
小山内くんは僕の言葉に黙って耳を傾けている。でも僕がなにを言おうとしているかは計りかねているようだった。
僕自身正直、頭の中でうまくまとまっていない。
でも伝えないと……その気持ちだけだった。
「……あの、実は僕……小学生のとき一度転校しているんだ。いじめられて、学校に行こうとすると気持ち悪くなって起き上がれなくなって、ずっと布団の中にこもっていて……」
そうしてその言葉たちに傷ついていたのかもしれない。
「…なんて、思って……ちょっと俺、ひねくれてました。親父が漫画家だってことにも否定的になってたかもしれない……。
だから神丘先輩にもはじめは八つ当たりみたいな態度して……ホントすみませんでした」
「………小山内くん」
小山内くんが寂しそうに笑う。
そこにはまだ彼のいう『ひねくれた』思いが残っているように見えた。
それがとても切ない。
そんなふうに苦しまないでほしい。
おさない先生の漫画は、いつも最後は前向きだったから。
「あ!あの、僕、漫研に入ってるんだ」
「え?」
「漫研でたくさん漫画を読んで、友達と感想言い合って、毎日漫画ばっかり読んでる」
「はは、楽しそうっすね」
「でも僕にもわからない。面白い漫画はなにか、面白くない漫画はなにか、なんて。
僕が面白いと思っても友達は違ったりするし、逆もあったりで。人気だって…全然、僕の気持ちと一致しないし」
小山内くんは僕の言葉に黙って耳を傾けている。でも僕がなにを言おうとしているかは計りかねているようだった。
僕自身正直、頭の中でうまくまとまっていない。
でも伝えないと……その気持ちだけだった。
「……あの、実は僕……小学生のとき一度転校しているんだ。いじめられて、学校に行こうとすると気持ち悪くなって起き上がれなくなって、ずっと布団の中にこもっていて……」



