●○●
数日後。
僕は小山内くんの家に来ていた。学校終わりに校門で待ち合わせしてそのまま向かう。
小山内くん家は学校から電車で数駅、40分くらいの距離で、閑静な住宅街にあった。
「お、お邪魔します…」
「どうぞ。母親、いま仕事でいないんで、気楽にしてください」
「そうなんだ。小山内くん兄弟って…」
「あー、俺、一人っ子です」
「そっか。僕と同じだね」
なんて会話をしながら階段を上がり、二階へ。
階段を上がってすぐの部屋が小山内くんの自室らしい。
そして奥の突き当たり。ピッタリ閉められた、茶色いドア。そこがおさない先生の自室……兼、仕事場……とのことだ。
「わ、あ、あの、本当に僕が入ってもいいの?ただのファンなのに。先生に申し訳ないな」
「大丈夫です。きっと親父も歓迎しますよ」
「ほ、本当?」
「はい。それに生前親父が言ってたんです。『おれが死んだら、おれの漫画に関わるものは淳司の好きにしていい』って。だから、俺が親父の仕事場を好きにするのは、親父公認です」
「そう、なんだ……」
そういえば、おさない先生の訃報をツイートしたのは小山内くんだ。
先生がそうやって全てを彼に預けたということは……小山内くんはきっと先生の漫画の一番の理解者だったのだろう。
数日後。
僕は小山内くんの家に来ていた。学校終わりに校門で待ち合わせしてそのまま向かう。
小山内くん家は学校から電車で数駅、40分くらいの距離で、閑静な住宅街にあった。
「お、お邪魔します…」
「どうぞ。母親、いま仕事でいないんで、気楽にしてください」
「そうなんだ。小山内くん兄弟って…」
「あー、俺、一人っ子です」
「そっか。僕と同じだね」
なんて会話をしながら階段を上がり、二階へ。
階段を上がってすぐの部屋が小山内くんの自室らしい。
そして奥の突き当たり。ピッタリ閉められた、茶色いドア。そこがおさない先生の自室……兼、仕事場……とのことだ。
「わ、あ、あの、本当に僕が入ってもいいの?ただのファンなのに。先生に申し訳ないな」
「大丈夫です。きっと親父も歓迎しますよ」
「ほ、本当?」
「はい。それに生前親父が言ってたんです。『おれが死んだら、おれの漫画に関わるものは淳司の好きにしていい』って。だから、俺が親父の仕事場を好きにするのは、親父公認です」
「そう、なんだ……」
そういえば、おさない先生の訃報をツイートしたのは小山内くんだ。
先生がそうやって全てを彼に預けたということは……小山内くんはきっと先生の漫画の一番の理解者だったのだろう。



