最後の読者

「先輩……」

「あ、ご、ごめん。おさない先生に喜んでもらえたなんて嬉しくて……。
って、嬉しいなんて、先生は亡くなられたのに不謹慎かな。ごめん」

「いや、そんな……」

小山内くんは少し困ったように頭をかいて、それから何かを決心したように僕に向き直った。

「神丘先輩、いつか時間があるときでいいんですが」

「え?」

「俺の家……親父の仕事場に来てくれませんか?」

「………え」

親父の仕事場…
親父……
小山内くんの親父は…おさない先生……

……………


「えええええぇぇ!?」