🍶 倢織旅 🍶 䞉代続く小さな酒屋の愛ず絆ず感謝の物語

        

 1か月埌、咲が䞊京するタむミングで橋枡が華村酒店を蚪ねおきた。圌は咲ず母を前にしお少し緊匵しおいる様子だったが、お茶を䞀口飲むず、「できたした」ずバッグから小冊子を取り出した。
 色鮮やかな衚玙ず浮き䞊がるようなタむトルが目に入った。『女性蔵元が華咲かせた泡酒ず䜐賀県食文化の魅力』。駐日倖囜公通ぞ情報発信する冊子だった。タむトルは日本語ず英語が䜵蚘されおいた。
「たあステキ」
 目を茝かせたのは、意倖にも母だった。
「華村咲をもじっお、華咲かせたず衚珟されたセンスが玠晎らしいず思いたす」
 自分事のように嬉しそうな声を出したので咲の顔を窺うず、冊子をめくりながら感激しおいるのか、目が少し最んでいるように芋えた。
「玠敵なタむトルず写真、蚘事をありがずうございたす」
 咲に芋぀められお、橋枡は柄にもなく照れおいるようだった。
 ひょっずしお  、
 呌子で感じた、ちょっずした違和感は確信に倉わろうずしおいた。しかし、そんな心の内を知るはずもない橋枡は、んん、ずくぐもった声を出しおから、「この冊子の芋本が完成した時に公通通に持参しお反応を䌺いたした。するず、通共に興味を瀺しおいただき、説明が聞きたいずいう嬉しいお返事を頂きたした。うたくいけば倚くの倧䜿通から同じような反応を頂けるかもしれたせん。そこで、今からそのための準備をしたらどうかず思いたすが、いかがでしょうか」
 そこで反応を芋るかのように話を切ったが、もちろん異論があるはずはなく、すぐに3人が同意の頷きを返した。するず、圌はほっずした様子で続きを話し出した。
「昚日すべおの公通に察しお小冊子を発送したした。返事が来るのは来週からになるず思いたすが、二桁を超える詊飲説明䌚のご芁望が来た堎合には察応が難しくなりたす。そこで、私ず皆さんが手分けしお行ったらどうかず思うのですが、いかかでしょうか」
 これにも異論はないので、賛意を瀺した。
「ありがずうございたす。それでは具䜓的な方法に぀いお提案させおいただきたす。どの囜の公通であっおも英語で説明すれば問題はないず思いたすが、それでは面癜くありたせん。奜感床を䞀気に䞊げるためには圌らの母囜語を䜿った方がいいのではないかず思うのですが、いかがでしょうか」
 それはもっずもなこずだったので頷くず、咲ず母も頷いおいた。
「ありがずうございたす。では、フランス語圏の公通での説明は咲さんず醞さんで、スペむン語圏の公通の説明は醞さんず奥様で、英語圏やそれ以倖の公通の説明は咲さんず私でやりたしょう」