======== この物語はあくまでもフィクションです =========
============== 主な登場人物 ================
中津敬一警部・・・警視庁テロ対策室所属。副総監直轄。
中津[本庄]尚子・・・弁護士。中津と事実婚だったが正式に結婚した。(今回は出番無し?)
中津健二・・・中津興信所所長。中津警部の弟。実は、元巡査部長。
中津[西園寺]公子・・・中津健二の妻。愛川静音の国枝大学剣道部後輩。元は所員の1人だった為、調査に参加することもある。
泊哲夫所員・・・中津興信所所員。元警視庁巡査。元夏目リサーチ社員。
泊[根津]あき所員・・・中津興信所所員。元大田区少年課巡査。同僚の泊と結婚した。
高崎八郎所員・・・中津興信所所員。元世田谷区警邏課巡査。EITO東京本部の馬越と結婚した。
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==EITOとは、Emergency Information Against Terrorism Organizationを指す==
午後1時。静岡県。伊豆。
昨夜、やすらぎほのかホテルに一拍した中津興信所一行。
中津警部を経て、殉職した、元パラ・リヴァイアサンこと濱口警部補の告別式に参加、『納骨』も付き合い、精進料理も頂いた。
荼毘に付した、轟新造の家の近くで張り込みをしていると、怪しい人影が見えた。
家に侵入しようとした5人を私人逮捕し、地元の警察に引き渡し、一行は東京に引き返した。
彼らが狙ったのは、濱口警部補が残した遺言書だった。
中津健二は、轟の了解を経て、その遺言書を回収した。
地元警察からの連絡で、5人組は、闇バイトで雇われた若者だった。
「またか。」健二は、溜息をついた。
前金を貰って気軽にバイトするが、後金はない。
最近は、振込でなく、宅配便の宅配ボックスを利用する。
遺言書は、重いモノでもない。
気軽な犯行は、あっさり防がれた。
「所長。何か出てきますかね、その文書から。」と、運転しながら、高崎が言った。
「さあな。科捜研で分からなければ夏目リサーチの出番だな。泊、想像つくか?」
「さあ。僕が出来るのは、『あぶり出し』くらいですが。」と泊が言い、「な訳ないでしょ。」と根津が突っ込んだ。
「もう、次の敵が現れたって話だけど、焦ってるのかなあ。」と、公子が言うと、「奥さん、奥さん。俺達が考えても仕方がないでしょ。兄貴に連絡入れてくれた?」と健二が尋ねた。
「メールした。ブツは警視庁に持って来てね、公ちゃん、って優しいお義兄さまから返信が来たわ。」
「了解。それ、届けてからな、晩飯。」
「えええええええ。」と公子と根津がブーイングすると、「優しいお義姉さまが何か奢ってくれるらしいよ。」と健二が言うと、「早く帰ろう!!」と2人は言い出した。
「安全運転な、高崎。」と健二は済まして言い、「了解しました。」と高崎も済まして言った。
いつも仲良し、の興信所の面々だった。
―完―


