冷淡な玄武様はオッドアイの神子の愛に溺れる

『榛名……我慢できん』

「い、十六夜様ったらいけませ…あ…んぅ……」

十六夜は榛名を抱き寄せる深い濃厚なキスをする。



『ほ〜らっ、口に食べカスついてるよ♪』

「ん!」

風雅は紅葉の唇をペロッと舐め、紅葉と甘々なキスを交わす。



(ええええええええ━━━━━━━━!!人前で平然とぉ!!人様のキスシーンなんて初めて……)

香夜はふと翡翠と乙姫のキスを思い出してしまった。

隣の翡翠をみるとキスシーンをみても無関心という感じで無言だった。



香夜は恥かしさのあまり下を向きながら終わるのを待った。



『ごめんね〜オレの番が可愛くてさ〜』

風雅が紅葉をぎゅっと抱きしめているが紅葉は食べ物に夢中だ。

風雅の言葉に同意するようにウンウンと深く頷く十六夜。



『翡翠はしないのか?』

『無意味ですね』

『香夜ちゃんは翡翠とキスしたいもんね〜?』

「わ、私は……翡翠様は番じゃありませんから…その……」

無反応の翡翠とは違い、香夜は風雅にキスしたいのかと聞かれドキリとした。

好きな人とキスしたいと思ってしまったし、紅葉や榛名が羨ましいと思った。

大切な宝物のように大事にされて愛されているのが雰囲気でわかる。




「神子服、堅苦しいから脱ぎたいわ〜」と紅葉が言ったので香夜は紅葉と榛名を泊まる部屋に案内する。

翡翠たちは集まるのは久しぶりなので色々話したいからと部屋に残った。



「ずいぶんと荷物が多いですね」

「うん。午前中に榛名たちと街で買い物行ってたのよ。お金の心配ないから欲望のまま買っちゃって」「お昼は紅葉ちゃんのご実家に寄って買って来たものの半分渡してたよね」



紅葉の神通力は怪力だそうで重そうな大荷物も軽々と持ち上げた。

紅葉&風雅、榛名&十六夜の部屋は隣同士の広い部屋。

着替えるからとそれぞれの部屋に入り、香夜も制服のままだったので着替えに戻る。



制服のシャツのボタンを外すと翡翠からのスノードロップのペンダントがチラり。

香夜は鏡を見ながらニヤニヤしてしまう。

市場のお爺さんのように翡翠の気まぐれかもしれないが香夜にとっては宝物だ。



(抱きしめてくれたのは…気まぐれかな?)

温もりを思い出すと顔が真っ赤になる。

昨晩は会議の緊張と翡翠からのプレゼントにハグでドキドキの興奮状態で眠れなかった。



榛名の部屋で少し話し、夕食の準備で2人から一度離れる。

お酒を運び、翡翠はいつもより豪華な食事作り。

香夜もお手伝い。

香夜は盛り付けと配膳担当だが翡翠の包丁の音を聞きながら翡翠の真剣な横顔にキュンとしていた。



(普通の人間の男性だったら一緒に料理したり一緒に食べたり、私も恋人の好物を得意料理にするほど頑張ったりするのかな……)



翡翠はほとんど自分でやってしまうし翡翠の神通力の力で出来た屋敷内は掃除すら不要で香夜は何もすることもなく役立ず。

尽くしたいのに尽くされてばかり。



『香夜、何をボーっとしているのです?運んでください』

香夜は慌てて配膳。



準備が出来たと呼びにいくと榛名と十六夜はキス、紅葉と風雅はジャイアントスイングしていた。