冷淡な玄武様はオッドアイの神子の愛に溺れる

紅葉はかなりの量を買って来た。
「好きなの取って。残りは全部私が食べるからさ」

榛名はポテトとサラダとオレンジジュース、香夜はハンバーガーセット一式にナゲット、ドリンクはコーラ。
ハンバーガーやポテトにドリンクは10個ずつの残りは全て紅葉が食べる。

動物の使いたちは外でわちゃわちゃしていた。

(翡翠様の手料理もいいけど、ジャンクフードもたまらなく好きなのよね)

「紅葉様、凄い食べるんですね」
「まぁね。えっと…香夜って呼び捨てでいい?堅苦しいの苦手でさ」
「はい。私は紅葉さんに榛名さんって呼びますね」
「私は香夜ちゃんって呼ぶね。神子同士、仲良くしましょう」
「あ、私は期間限定なんです…だからその…」
正式な神子ではないので肩身が狭い。

「関係ないわよ。ってか天界に慣れてない身からすると友達の存在って助かるのよね。知り合いのいない場所で榛名がいてくれなかったらストレス溜まってたわ〜」
「そうだね。紅葉ちゃんと初対面よりはかなり仲良くなったね。だから香夜ちゃんとも神子とか関係なく友達になりたいな」

紅葉と榛名のありがたい言葉が嬉しい。
北ノ島に来てからの初めての友達だ。
数日の滞在で仲良くなれたらなと思った。

色気より食い気な紅葉に風雅は甘くとろけるような目で愛しそうに見ていた。

榛名の方は葵が恋する乙女のような瞳で榛名をみて、十六夜と目が合えば殺る気満々の目をしていた。

「あの…オイラ、葵様がタイプエマぁ〜オイラの番になってくださいエマ!」
つぶらな瞳をキラキラさせモフモフの白い毛がピンクに染まる水無月。

「は?チビはお呼びじゃないですわん。葵はぁ〜榛名様のお嫁さんになるますわん〜」
冷酷な眼差しで水無月を振る葵。
ショックを受けるかと心配だったが「冷たい葵様最高エマっ!オイラを足で踏みつけてくださいエマよ」と喜んでいた。
香夜はいつか恋愛成就するといいねと思った。

香夜はお茶を啜っている隣の翡翠をみた。

ケーキは10個あり、香夜はチョコケーキで榛名はフルーツタルト、紅葉は残り8個を平らげ、榛名が買って来たカスタードの饅頭とプリンもしっかり平らげた。