冷淡な玄武様はオッドアイの神子の愛に溺れる

氷神家にいた子で机を探していた時にも会った。
たしか島の住人は島から出られない掟なはず。
香夜は期間限定とはいえ神子なので、翡翠次第。

「また会ったね」
「うん!お姉ちゃんに会いたくてきたんだよ。首の可愛いね」
香夜は子供と同じ目線になるためしゃがむ。

ウトウトしていた水無月は香夜の様子に気づき、ブツブツと何か独り言を言っている翡翠に慌てて声を掛け、翡翠と水無月は香夜のもとに駆け寄る。

『香夜、誰かいるのですか?』
「あ、翡翠様。報告忘れちゃいましたけど…氷神家に行った時に麗菜子さんたちと一緒にいた子です」
香夜が手を手前に向けた方をみるが翡翠には何も見えない。水無月も同様だ。

「ん?君は翡翠様…着物の男性とモフモフの小鳥みえる?」
「うん」
コクンと頷く子供。

「名前聞いていいかな?」
「んとね〜お姉ちゃんの首の花はなぁに?」
スノードロップだと答えると「じゃあボクはドロップだよ!」と。
じゃあとは?通称ドロップ君に両親か誰かと聞けばいないと答え、香夜に会いたかったと言った。
不思議な子である。

「どうして私に会いたかったの?」
「ボクはずぅ〜っとお姉ちゃんと話たかったの。あのおじさんのおかげでやっと話せたの。ボクはずぅ〜っとお姉ちゃんと一緒にいたい!でも…今のお姉ちゃんとおじさんのままだったら駄目なんだよ」

香夜は首を傾げた。
おじさんは翡翠を指している。
翡翠様のおかげ?今の香夜と翡翠では駄目?とは…一体……
困惑している香夜とは違い、翡翠は見えない相手に質問を投げかける。

『あなたは何者です?なぜ香夜に近づくのです!』
翡翠の声にビクッとなるドロップ君。
ドロップ君は翡翠の顔をまじまじと眺めるとニコッと笑う。
「まだダメ〜」

ドロップ君は「またね!」と走り去ってしまう。
人の隙間を通り、声を掛ける前に見失う。
一体あの子は……

翡翠にどんな姿をしているか、会話内容を伝えた。
翡翠は手を顎に乗せ、考えている。

「翡翠様、おじさんエマ!ぷぷぅ〜」
水無月が煽るように笑うと翡翠は水無月のモフモフの毛をひとつまみむしり取る。

「やめるエマぁぁ!」と叫び水無月。

商業商業のレストランで夕食をとり、帰宅。



明日は翡翠様以外の四神様と神子様が来る!