冷淡な玄武様はオッドアイの神子の愛に溺れる

「おはよう愛してますでございます」
『なんですかそれは?』
「朝の挨拶と翡翠様の愛を足してみました」
『………』
反応がイマイチ良くない。
乙姫は早朝に目覚め、帰って行ったそうだ。

『乙姫は会議期間は来ないようにと伝えました…今日はやっと仕事ができますね』
やれやれとため息をつく翡翠。

いつものように学校へ行き、変わらず「よそ者」と麗菜子に色々言われ、京介の取り巻きの女子たちには階段から突き飛ばされるも手すりでことなき終えた。
女子たちな水無月の姿をみると逃げて行ったが、いつか怪我しそうだ。

香夜は気にしないようにしていても心のモヤモヤは蓄積していく。
どうすべきか悩んでいるとどんどんストレスが溜まる。


それでも今日は翡翠と出掛けられるだけで、少しだけ気持ちはおだやかだ。
放課後が待ち遠しかった。

翡翠と海辺で待ち合わせし翡翠(神獣の姿)に乗り、香夜は死んだことになっているので黒髪ウィッグと眼鏡を着用。

「たしか食材と日用品の買い出しでしたよね」
『ええ。3日分あれば足りるでしょう。昨日、香夜が買い物行った分もありますからね』
「まともに買い物すら出来なくてすみません…」
お爺さんのお店は売ってくれそうだが、他の店は難しい。

『これからは街で買い物をしましょう。…香夜は荷物持ちで付いて来なさい』
「はい」
一緒に出掛けられるのは嬉しい反面、自分が不甲斐ないせいだ。

「他の四神様はどんな方なのですか?」
『女好きと馬鹿と引きこもりです』
「えー……」
女好きは風雅だろうが他二人も酷い言われよう。

『水無月のような使いも連れてくるようです』
「エマっ!会ってみたかったエマ〜楽しみエマね!」
水無月はご機嫌に香夜の周りを飛び回る。

『風雅の使いは子猫だそうでキャットフードを買わねばなりませんね』
「子猫ちゃん! わぁ! 触らせてもらえるかな!」
『私も触りたいですね・・・・・・』

翡翠が小声で呟くと水無月は「翡翠様にはオイラがいるエマよ!」と翡翠の頭を突いた。

商業商業に到着すると買い出しを済ませた。

香夜はスイーツを選んでいた。
神子は香夜と同じ年頃なので甘い物が好きなので香夜 に選んでもらっていた。

翡翠は屋上庭園のペットショップでキャットフードを購入しつつ、香夜の買い物が終わるのを待っていた。