冷淡な玄武様はオッドアイの神子の愛に溺れる

✱✱✱✱✱✱✱  side翡翠&水無月  ✱✱✱✱✱✱✱

『香夜がやかましい乙姫を連れて行ってくれたのでやっと落ちつけます……』
台所で香夜の食事を準備中、水無月から香夜の様子を報告を受ける。

「あいちゅら、腹立つエマよ!心がオイラより小さいエマー!」
嘴で野菜の切れ端を突き怒りをぶつけている水無月。本当にお前は可愛いですね。
香夜を助けていると聞き、私は誇らしい気分です。


「そういえば、香夜がおかしかったエマ」
話を聞けば机が捨てられ探している時に不思議子供と出会い、香夜に神通力がある事と使い方を教えた。
人間の神子の場合は能力や個人で発動方法が違うので、私は香夜に教えなかった。

「あの時、子供なんていなかったエマ…オイラは見えなくて香夜だけ見えてたエマ…どしてエマか?」

『ふむ…氷神家の子は2人のはず…水無月、次に会うことがあれば情報を聞き出すよう香夜に伝えなさい』

人間や人間が作る高度なカラクリをもっても特殊な結界が張った島を確認することが出来ない。
動物は人間にはない力が元々備わっていることもあり、北ノ島を含む4つの島が見える。
水無月には神通力を与えているので普通の動物より能力は優れているはずが見えないとは……。


食事部屋で香夜に買い物の様子を聞く。
水無月からすでに聞いていたが、香夜の話に耳を傾けた。
香夜の表情は段々と暗くなっていく。

だから私は香夜を試しすことにした。
香夜を助けてやろうと提案したが、断る。
香夜のことだから、私が優しい言葉をかければ、すぐ縋りつくて思っていた…。

試すつもりだったので助ける気などないが、確認しておきたいことがあった。
それは明後日の会議では香夜を玄武の神子として同席させることになるが、香夜は期限付きの神子。
回答次第では大事な会議に同席させるわけにはいかない。場合によっては神子を解消するつもりでした。

(努力をしょうという姿勢は評価しますよ)


とはいえ、香夜では彼らの心を開くことは無理でしょうね……
香夜にとってはさぞ、この北ノ島は生きにくい環境でしょうが、香夜自身が決めた事。




香夜が幸せになる方法は…………
頭にぼんやりと浮かんだものの、考えるのをやめた。

『酔ってしまいましたね』
「翡翠様が酔うなんて珍しいエマね?おやすみになりますエマか?」

水無月を手の上に乗せ、翡翠の自室に戻る。
ぐーすか寝ている乙姫は放置。