乙姫は呑んでから帰るというので食事をする部屋へ。
乙姫のことを翡翠に報告するため台所を訪れると、料理をしていた。
翡翠が料理をしている姿を初めてみた香夜はキュンとしてしまう。
着物に割烹に頭には三角布。
水無月も三角布を被り翡翠の手伝いをしている。
今日は野菜炒めらしい。
「翡翠様、乙姫様がここでお酒を呑んでから帰るそうです」
『まっすぐ帰ればよいものを……仕方ないですね、貯蔵庫の酒を適当に持っていってやりなさい』
乙姫に教えてもらった眉毛に視線をおくると本当に微妙に動いていた(気がする)
乙姫のいる部屋に行くと放置されてイライラしていたが酒を渡すとご機嫌になり、翡翠がまだ来ていないのに飲み始める乙姫。
翡翠も揃い、香夜はお酒が呑めない年齢なので食事を、翡翠と乙姫はお酒を呑んでいた。
翡翠はごくごくと呑むペースが早い。
乙姫は瓶ごとラッパ飲みをしゲップをしていた。
美の神様はいずこへ……とツッコミたかったが我慢した。
『香夜…今日はアヤカシ学科の授業があったのですね』
「はい。アヤカシ、初めて見ました。あ、アヤカシ界に社会科見学に行くそうですね。アヤカシ学科も社会科見学も翡翠様の提案だそうで」
『ええ。この人間…特に番になる者は特にアヤカシの世界を知るべきと考えました。妖狐のアヤカシが警備を担当しますから社会科見学は安全に配慮されています』
『妖狐か…奴らはアヤカシ界の常識人じゃからな。破天荒な天狗連中とは大違いじゃ〜〜ういっ』
すでに酔っ払っている乙姫はちょっとテンションが高い。
『香夜はアヤカシの番になる道もあるかもしれませんね』
「私は翡翠様の番になりたいんです!」
『……』
また恋愛話になると香夜は感情的、翡翠は冷たくなると察した香夜は話題を変えようとする。
「市場で翡翠様に助けられたっていうお爺さんに会いました」
『助け…?覚えてませんね』
お爺さんにとっとは大きい事でも翡翠にとっては小さいことなんだろう。
人間と神との違い。
「その…市場の人…私がよそ者だからって売ってくれなくて…お爺さんは翡翠様に助けられたから売ってもらえたんです。調味料も水無月ちゃんに助けてもらえてやっとでした……」
香夜は生きづらさを感じていた。
東京にいた時は通行人は香夜を気にしないし学校も気にしないと言ってくれ友達が多かった。
家族に虐められたくらいなら我慢できたのだが、この島では香夜が知る限り「よそ者」として差別される。髪や瞳のような見た目じゃなくて存在を。
雪村やお爺さんのように普通に接してくれるが玄武の神子だからにすぎないし水無月に助けられてばっかり。
『島の住人たちは島から出てることを許されない掟もあり、古い考え方が根付いています。昔から島の住人たちが協力し合って生きてきましたから絆や団結力は強いのでしょう』
つまり島以外の他の地域のことは知らない。4つの島と街と呼ばれる霊力がない人間が住む場所は知ってはいるが、どんな場所でどんなところかの情報は知らないと。
島の住人の顔は全員把握できるほど顔見知りの中に他人が混ざるのだから警戒もするし外の住人なんか受け入れたくないと思っている。
「…………」
『学校でも同じようにされているそうですね』
「はい」
『香夜、私が香夜のために島の住人たちに香夜を住人として受け入れろとでも命令を出しましょう。私の命令は絶対ですから、過ごしやすくしてあげます』
翡翠はフッと笑う。
突然優しい翡翠に戸惑う。
眉毛が反応しておらず意図がわからない。
「エマっ!翡翠様にそうしてもらうエマよ!香夜、友達できるエマ〜」
翡翠側のテーブルでご飯を食べていた水無月が「良かったエマね〜」と嬉しそうにしている。
「いえ、結構です」
『お辛いのでしょう?我慢せず私を頼りなさい』
「そうエマ、そうエマ!」
妙に優しい翡翠に違和感を感じたのもあるが、自分でなんとかしなければならない。
水無月や玄武の神子の地位で助けられてばかりで情けない。
香夜とて先のことを考えていないわけではない。
頼ってばかりでは頼るモノがなくなった時困るのは自分自身。
受け入れてもらえるよう努力するしかない。
『そうですか。貴女が決めた事なら私は何も言いません』
「…はい。本当に駄目だったら頼ります」
強気に出たものの受け入れてもらえるほどの何かを持っていないので自信はない。
乙姫はぐーすか寝ていた。
『四神会議は明後日の午後からになりました。数日、滞在することになるでしょうから、学校は休んでもらいます。それと神子は食事をされますから明日は学校帰りに街に買い出しに行きます。下手な物は食べさられませんので』
「急ですね、わかりました」
本物の神子…どんな方だろう?ドキドキする
乙姫のことを翡翠に報告するため台所を訪れると、料理をしていた。
翡翠が料理をしている姿を初めてみた香夜はキュンとしてしまう。
着物に割烹に頭には三角布。
水無月も三角布を被り翡翠の手伝いをしている。
今日は野菜炒めらしい。
「翡翠様、乙姫様がここでお酒を呑んでから帰るそうです」
『まっすぐ帰ればよいものを……仕方ないですね、貯蔵庫の酒を適当に持っていってやりなさい』
乙姫に教えてもらった眉毛に視線をおくると本当に微妙に動いていた(気がする)
乙姫のいる部屋に行くと放置されてイライラしていたが酒を渡すとご機嫌になり、翡翠がまだ来ていないのに飲み始める乙姫。
翡翠も揃い、香夜はお酒が呑めない年齢なので食事を、翡翠と乙姫はお酒を呑んでいた。
翡翠はごくごくと呑むペースが早い。
乙姫は瓶ごとラッパ飲みをしゲップをしていた。
美の神様はいずこへ……とツッコミたかったが我慢した。
『香夜…今日はアヤカシ学科の授業があったのですね』
「はい。アヤカシ、初めて見ました。あ、アヤカシ界に社会科見学に行くそうですね。アヤカシ学科も社会科見学も翡翠様の提案だそうで」
『ええ。この人間…特に番になる者は特にアヤカシの世界を知るべきと考えました。妖狐のアヤカシが警備を担当しますから社会科見学は安全に配慮されています』
『妖狐か…奴らはアヤカシ界の常識人じゃからな。破天荒な天狗連中とは大違いじゃ〜〜ういっ』
すでに酔っ払っている乙姫はちょっとテンションが高い。
『香夜はアヤカシの番になる道もあるかもしれませんね』
「私は翡翠様の番になりたいんです!」
『……』
また恋愛話になると香夜は感情的、翡翠は冷たくなると察した香夜は話題を変えようとする。
「市場で翡翠様に助けられたっていうお爺さんに会いました」
『助け…?覚えてませんね』
お爺さんにとっとは大きい事でも翡翠にとっては小さいことなんだろう。
人間と神との違い。
「その…市場の人…私がよそ者だからって売ってくれなくて…お爺さんは翡翠様に助けられたから売ってもらえたんです。調味料も水無月ちゃんに助けてもらえてやっとでした……」
香夜は生きづらさを感じていた。
東京にいた時は通行人は香夜を気にしないし学校も気にしないと言ってくれ友達が多かった。
家族に虐められたくらいなら我慢できたのだが、この島では香夜が知る限り「よそ者」として差別される。髪や瞳のような見た目じゃなくて存在を。
雪村やお爺さんのように普通に接してくれるが玄武の神子だからにすぎないし水無月に助けられてばっかり。
『島の住人たちは島から出てることを許されない掟もあり、古い考え方が根付いています。昔から島の住人たちが協力し合って生きてきましたから絆や団結力は強いのでしょう』
つまり島以外の他の地域のことは知らない。4つの島と街と呼ばれる霊力がない人間が住む場所は知ってはいるが、どんな場所でどんなところかの情報は知らないと。
島の住人の顔は全員把握できるほど顔見知りの中に他人が混ざるのだから警戒もするし外の住人なんか受け入れたくないと思っている。
「…………」
『学校でも同じようにされているそうですね』
「はい」
『香夜、私が香夜のために島の住人たちに香夜を住人として受け入れろとでも命令を出しましょう。私の命令は絶対ですから、過ごしやすくしてあげます』
翡翠はフッと笑う。
突然優しい翡翠に戸惑う。
眉毛が反応しておらず意図がわからない。
「エマっ!翡翠様にそうしてもらうエマよ!香夜、友達できるエマ〜」
翡翠側のテーブルでご飯を食べていた水無月が「良かったエマね〜」と嬉しそうにしている。
「いえ、結構です」
『お辛いのでしょう?我慢せず私を頼りなさい』
「そうエマ、そうエマ!」
妙に優しい翡翠に違和感を感じたのもあるが、自分でなんとかしなければならない。
水無月や玄武の神子の地位で助けられてばかりで情けない。
香夜とて先のことを考えていないわけではない。
頼ってばかりでは頼るモノがなくなった時困るのは自分自身。
受け入れてもらえるよう努力するしかない。
『そうですか。貴女が決めた事なら私は何も言いません』
「…はい。本当に駄目だったら頼ります」
強気に出たものの受け入れてもらえるほどの何かを持っていないので自信はない。
乙姫はぐーすか寝ていた。
『四神会議は明後日の午後からになりました。数日、滞在することになるでしょうから、学校は休んでもらいます。それと神子は食事をされますから明日は学校帰りに街に買い出しに行きます。下手な物は食べさられませんので』
「急ですね、わかりました」
本物の神子…どんな方だろう?ドキドキする



