「エマぁ!翡翠様!仲間から娘が目を覚ましたようですエマよ〜」
水無月と同じシマエナガたちは北ノ島にたくさん生息し餌や住処を保証する代わりに水無月や翡翠の言う事を聞いており、水無月とは離れていてもテレパシーのようなもので繋がっているので情報共有ができる。
『では再び北ノ島へ参りましょうか…』
北ノ島の氷神家へ向かい、漂流した女性がいる部屋の襖を開けると女性は上半身だけ起き上がりお粥を食べていた。
「翡翠様、お待ちしておりました。…娘さん、翡翠様の御前である!手を止め頭を下げなさい!」
「…ひすい?」
氷神家の当主は女性に声を掛け、女性は手を止め翡翠の方を向いた。
『…!』
「?」
翡翠は驚いていたが女性はよくわからない様子だ。
『食べながらで構いませんから名とどこから来たのかくらいは教えてくれますね?』
「…あの…えっと…私の名前は碧川香夜《みどりかわかや》です。…17歳です。……どこからかはわかりません」
『なるほど』
翡翠から見て、香夜と名乗る者は金髪で若い娘なのは見ればわかるが香夜の瞳は赤と緑のオッドアイだったため驚いていたのだ。
翡翠はそれほど詳しくないが金髪や緑や青い目などは海外にいるのは知っていたがオッドアイなんて地球上には存在しないからだ。
香夜には霊力と神通力があった。
4つの島にいる人間は強弱にかかわらず霊力があった。島にいる人間は霊力の強弱はわかるが能力がない、同じ霊力があるアヤカシは住む世界が違うからか能力がある。
人間は霊力0(ゼロ)で生まれても、理由は不明だが何故か8歳の誕生日までには必ず霊力が1(イチ)であろうとも発現する。
神通力は霊力の上位に位置し、神にしかないのだが稀に霊力とは別に神通力を持つ人間が生まれる。
100年に一度、1人生まれればいいほどの稀で貴重なほどある。神通力を持つ人間には何かしらの能力が備わっている。
香夜の霊力は現在の北ノ島で一番強い者を100とするなら50ほどの普通レベル。
そして霊力と同じくらいの神通力を持っているようで、神通力がある分、香夜の方が貴重な存在である。
香夜を見るなりまたブツブツと独り言を呟く翡翠。
氷神家の当主は口が出せず困っていた。
「もしかして肩にいるのはシマエナガですか?」
『ん?ええ、そうですよ』
翡翠の肩に止まっていたシマエナガの水無月が気になり質問してみると翡翠はハッとし答えた。
水無月は「ぴぃ」と香夜の元に飛んでいくとフワフワモコモコの毛を恐る恐る撫でていた。
『香夜と言いましたね、帰る場所はあるのですか?』
香夜は首を横にブンブンと振る。
「あの此処はどこですか?あなたは誰ですか?」
『氷神の主人よ、準備していただきたいものがあります。香夜、行く宛がないのなら私と一緒に来なさい』
「…はい」
困惑する香夜は頷く
『おっと、忘れていましたね。私の名は玄武の翡翠。一応、神の部類ですかね』
「げんぶ?ひすい?かみ?」
翡翠は香夜に興味があった。
香夜本人ではなく、貴重な神通力を持っている事に。
水無月と同じシマエナガたちは北ノ島にたくさん生息し餌や住処を保証する代わりに水無月や翡翠の言う事を聞いており、水無月とは離れていてもテレパシーのようなもので繋がっているので情報共有ができる。
『では再び北ノ島へ参りましょうか…』
北ノ島の氷神家へ向かい、漂流した女性がいる部屋の襖を開けると女性は上半身だけ起き上がりお粥を食べていた。
「翡翠様、お待ちしておりました。…娘さん、翡翠様の御前である!手を止め頭を下げなさい!」
「…ひすい?」
氷神家の当主は女性に声を掛け、女性は手を止め翡翠の方を向いた。
『…!』
「?」
翡翠は驚いていたが女性はよくわからない様子だ。
『食べながらで構いませんから名とどこから来たのかくらいは教えてくれますね?』
「…あの…えっと…私の名前は碧川香夜《みどりかわかや》です。…17歳です。……どこからかはわかりません」
『なるほど』
翡翠から見て、香夜と名乗る者は金髪で若い娘なのは見ればわかるが香夜の瞳は赤と緑のオッドアイだったため驚いていたのだ。
翡翠はそれほど詳しくないが金髪や緑や青い目などは海外にいるのは知っていたがオッドアイなんて地球上には存在しないからだ。
香夜には霊力と神通力があった。
4つの島にいる人間は強弱にかかわらず霊力があった。島にいる人間は霊力の強弱はわかるが能力がない、同じ霊力があるアヤカシは住む世界が違うからか能力がある。
人間は霊力0(ゼロ)で生まれても、理由は不明だが何故か8歳の誕生日までには必ず霊力が1(イチ)であろうとも発現する。
神通力は霊力の上位に位置し、神にしかないのだが稀に霊力とは別に神通力を持つ人間が生まれる。
100年に一度、1人生まれればいいほどの稀で貴重なほどある。神通力を持つ人間には何かしらの能力が備わっている。
香夜の霊力は現在の北ノ島で一番強い者を100とするなら50ほどの普通レベル。
そして霊力と同じくらいの神通力を持っているようで、神通力がある分、香夜の方が貴重な存在である。
香夜を見るなりまたブツブツと独り言を呟く翡翠。
氷神家の当主は口が出せず困っていた。
「もしかして肩にいるのはシマエナガですか?」
『ん?ええ、そうですよ』
翡翠の肩に止まっていたシマエナガの水無月が気になり質問してみると翡翠はハッとし答えた。
水無月は「ぴぃ」と香夜の元に飛んでいくとフワフワモコモコの毛を恐る恐る撫でていた。
『香夜と言いましたね、帰る場所はあるのですか?』
香夜は首を横にブンブンと振る。
「あの此処はどこですか?あなたは誰ですか?」
『氷神の主人よ、準備していただきたいものがあります。香夜、行く宛がないのなら私と一緒に来なさい』
「…はい」
困惑する香夜は頷く
『おっと、忘れていましたね。私の名は玄武の翡翠。一応、神の部類ですかね』
「げんぶ?ひすい?かみ?」
翡翠は香夜に興味があった。
香夜本人ではなく、貴重な神通力を持っている事に。