冷淡な玄武様はオッドアイの神子の愛に溺れる

「まずは八百屋か…」
メモを見ながらキョロキョロしながら歩いていると相変わらず嫌な目で香夜をみてくる。
とっとと買い物を終わらせようと近くの八百屋へ。

「すみません…えっと、じゃがいもと…」
「よそ者に売るものなんてないよ!!早く島から出ておいき!!」
八百屋の店員が怒鳴るように叫ぶとザルを香夜に投げつける。

「そんな…お金はちゃんと払いますから売ってください!」
「聞こえなかったかい?よそ者には金があろうがなかろうが売らないよ!!」

「商売するならお客選ばないでください!迷惑行為したならわかるけどちゃんとお金払うなら客ですよね?」
コンビニバイトで接客をしていたので客への態度が悪いのは許せない。お客様は神様だとは思わないが、売らない理由がよそ者だからとは納得できない。

「よそ者の時点で迷惑なんだよ!他の店だってよそ者になんか売らないよ」
周りの店を見ると店先に「よそ者お断り」「よそ者出禁!」などの張り紙や手でシッシッと追い払う仕草をする者までいる。

(そんな………)

八百屋を離れ、どこか売ってくれる店はないかとトボトボ歩くが目が合っただけで警戒されてしまう。

「アンタ…玄武の神子だってな?」
声の方を向くと70代くらいの優しい顔立ちのお爺さん。

「はい……」
「あまり質は良くないがウチの店のもん買ってかないか?」
お爺さんの店は八百屋と陶器の皿や湯呑などが売っている店のようだ。
売られている野菜は先程の八百屋に比べたら形が悪く泥がついている。
香夜が住んでいた場所なら味は変わらないが店頭に並ばない商品ばかり。

「売ってくださるんですか?」
「うむ」
お爺さんがコクリと頷くと香夜は安堵するように喜んだ。

しかし周りの店からは「爺さん、ついにボケたのか」「よそ者なんかに売るなんて……」と。

「なにを言うとる!孫の話では玄武の神子様と聞く。神子様に無礼を働くということは翡翠様に無礼なことをすると同義じゃ!」
お爺さんが怒ると周りは静まる。

「儂はな、若い頃はヤンチャ坊主でのぅ…崖から落ちそうなところを翡翠様に助けていただいたんじゃ」
嬉しそうに語るお爺さんに香夜も翡翠の優しいエピソードを聞けて、ほっこり幸せな気持ちになる。

「儂の先祖は初代神子様がおるんじゃ」
「氷神家の方ですか?」
「いや。初代神子様には数人の子供がおってな、その子供の子孫じゃ…氷神家の親戚ではあるがな。助けていただいた恩もあるから玄武の神子と聞いて黙っておれんかった…」

香夜としては声を掛けてもらえただけで本当にありがたい。
お爺さんは「好きなだけタダで持っておいき」と言ってくれたが必要な分だけお金は払わせてもらった。

味噌󠄀や調味料を買いたかったが、お店はよそ者お断り。
見かねた水無月が目をキラキラさせながら首を傾げ、あざとい仕草をするとシマエナガの可愛さパワーに勝てず「今回だけだからな!」と文句を言いつつ売ってくれた。


市場を抜けると公園のような広場があり、ベンチに座ると香夜は疲れ果て深いため息をつく。

水無月は樹液を探しにいくと香夜が見える範囲内で木の樹液を探していた。
「まずは八百屋か…」
メモを見ながらキョロキョロしながら歩いていると相変わらず嫌な目で香夜をみてくる。
とっとと買い物を終わらせようと近くの八百屋へ。

「すみません…えっと、じゃがいもと…」
「よそ者に売るものなんてないよ!!早く島から出ておいき!!」
八百屋の店員が怒鳴るように叫ぶとザルを香夜に投げつける。

「そんな…お金はちゃんと払いますから売ってください!」
「聞こえなかったかい?よそ者には金があろうがなかろうが売らないよ!!」

「商売するならお客選ばないでください!迷惑行為したならわかるけどちゃんとお金払うなら客ですよね?」
コンビニバイトで接客をしていたので客への態度が悪いのは許せない。お客様は神様だとは思わないが、売らない理由がよそ者だからとは納得できない。

「よそ者の時点で迷惑なんだよ!他の店だってよそ者になんか売らないよ」
周りの店を見ると店先に「よそ者お断り」「よそ者出禁!」などの張り紙や手でシッシッと追い払う仕草をする者までいる。

(そんな………)

八百屋を離れ、どこか売ってくれる店はないかとトボトボ歩くが目が合っただけで警戒されてしまう。

「アンタ…玄武の神子だってな?」
声の方を向くと70代くらいの優しい顔立ちのお爺さん。

「はい……」
「あまり質は良くないがウチの店のもん買ってかないか?」
お爺さんの店は八百屋と陶器の皿や湯呑などが売っている店のようだ。
売られている野菜は先程の八百屋に比べたら形が悪く泥がついている。
香夜が住んでいた場所なら味は変わらないが店頭に並ばない商品ばかり。

「売ってくださるんですか?」
「うむ」
お爺さんがコクリと頷くと香夜は安堵するように喜んだ。

しかし周りの店からは「爺さん、ついにボケたのか」「よそ者なんかに売るなんて……」と。

「なにを言うとる!孫の話では玄武の神子様と聞く。神子様に無礼を働くということは翡翠様に無礼なことをすると同義じゃ!」
お爺さんが怒ると周りは静まる。

「儂はな、若い頃はヤンチャ坊主でのぅ…崖から落ちそうなところを翡翠様に助けていただいたんじゃ」
嬉しそうに語るお爺さんに香夜も翡翠の優しいエピソードを聞けて、ほっこり幸せな気持ちになる。

「儂の先祖は初代神子様がおるんじゃ」
「氷神家の方ですか?」
「いや。初代神子様には数人の子供がおってな、その子供の子孫じゃ…氷神家の親戚ではあるがな。助けていただいた恩もあるから玄武の神子と聞いて黙っておれんかった…」

香夜としては声を掛けてもらえただけで本当にありがたい。
お爺さんは「好きなだけタダで持っておいき」と言ってくれたが必要な分だけお金は払わせてもらった。

味噌󠄀や調味料を買いたかったが、お店はよそ者お断り。
見かねた水無月が目をキラキラさせながら首を傾げ、あざとい仕草をするとシマエナガの可愛さパワーに勝てず「今回だけだからな!」と文句を言いつつ売ってくれた。


市場を抜けると公園のような広場があり、ベンチに座ると香夜は疲れ果て深いため息をつく。

水無月は樹液を探しにいくと香夜が見える範囲内で木の樹液を探していた。