「どうぞ」
『やっとうるさい小娘がいなくなり清々します』
香夜がお茶を淹れ翡翠の前に差し出すと一口飲むとため息がこぼれる。
「あいちゅ嫌いエマぁぁ!オイラは香夜と結ばれてほち〜エマぅ〜」
水無月は喋りながら水を飲んだりと忙しない。
「乙姫様のことをお聞きしても?また来られますよね……」
香夜としては来て欲しくはないが翡翠の番と聞いては気になる存在。
『我らが従う神と乙姫のお父上殿は仲が良い関係なのです。神は私を心配し乙姫のお父上殿に相談したところ番の話が出ましてね』
「翡翠様を心配?」
神様は怪我も病気もしない、それどころか死ぬことはないと聞いてはいるが、何かあるのだろうか?
『私の仕事は元々は神に与えられた仕事。我ら四神はその補佐をしていましたが、神は神子を連れるようになってからは"神子はいいぞ”"お前たちも神子を迎えろ”などと神子に夢中になり仕事をサボるようになり、私たちがほとんどの仕事をこなさなければなりませんでした……』
翡翠の表情は呆れていた。
『最初は私たちが手分けしてこなしていましたが、次第に白虎はサボり、青龍はある事情により天界を離れ…私が全て引き受けることになりました。そんな私を神と乙姫のお父上殿が仕事や神生《じんせい》を支えられる存在が必要だと……』
「心配なら神様が仕事を手伝ってあげれば解決するんじゃないの?」とツッコミたかったが言わずとも翡翠には香夜が言いたいことは伝わっているようだ。
「乙姫様と政略結婚みたいなものですか?」
『そうなります。…正確には婚約者の状態で正式な番ではありません』
「…いつかはご結婚をされるのですか?好きでもない方と?」
『ええ、それが我らの神のご意思ならば』
翡翠なりにプチ抵抗をし結婚を先延ばししているが、不本意であれ神の命令には逆らえないのでいずれはと覚悟をしていた。
「神様に仕事を押し付けられたから恋愛とか神子や番は不要と仰るのですか?」
『ええ、それも少しあります。ですが、最近では白虎も青龍も番を得てから真面目に仕事をするようになりましたから神子だの番だのは関係なく、私には恋愛など不要だと思っているだけです』
翡翠が乙姫相手だろうと「恋愛は不要」と感じているだけ。
翡翠自身の気持ちが動かないだけ。
「どうして私に番がいること教えてくださらなかったのですか?私、翡翠様のこと好きって言ったのに……」
香夜は乙姫のことはショックだったし拒まない翡翠に心がモヤモヤした。
『貴女が私を愛するのは自由です。しかしそれは一時的なこと…いずれ貴女は私から離れる。私から離れればそんな感情など無くなるだけ…私への感情も神子としても一時的に過ぎない者に乙姫のことは話す必要はないでしょう』
「私は…私は…翡翠様への気持ちは一時的でもありません……」
『では証明をしなさい。…愛は見えないモノ…見えないモノに証明など出来ないでしょう?』
「見えなくとも感じることも伝わることもあります!」
『私には香夜の愛など感じません』
香夜と翡翠のやり取りにソワソワしモフモフの毛が更にモフッとなる水無月。
香夜は悔しそうに制服を着替えると自室に戻る。
自室に戻ると乱暴に脱ぎ捨て、ベッドにダイブ。
水無月にご飯はいらないと伝えるとベッドを涙で濡らす香夜。
今日一日で色んなことがあり、耐えらなかった。
『やっとうるさい小娘がいなくなり清々します』
香夜がお茶を淹れ翡翠の前に差し出すと一口飲むとため息がこぼれる。
「あいちゅ嫌いエマぁぁ!オイラは香夜と結ばれてほち〜エマぅ〜」
水無月は喋りながら水を飲んだりと忙しない。
「乙姫様のことをお聞きしても?また来られますよね……」
香夜としては来て欲しくはないが翡翠の番と聞いては気になる存在。
『我らが従う神と乙姫のお父上殿は仲が良い関係なのです。神は私を心配し乙姫のお父上殿に相談したところ番の話が出ましてね』
「翡翠様を心配?」
神様は怪我も病気もしない、それどころか死ぬことはないと聞いてはいるが、何かあるのだろうか?
『私の仕事は元々は神に与えられた仕事。我ら四神はその補佐をしていましたが、神は神子を連れるようになってからは"神子はいいぞ”"お前たちも神子を迎えろ”などと神子に夢中になり仕事をサボるようになり、私たちがほとんどの仕事をこなさなければなりませんでした……』
翡翠の表情は呆れていた。
『最初は私たちが手分けしてこなしていましたが、次第に白虎はサボり、青龍はある事情により天界を離れ…私が全て引き受けることになりました。そんな私を神と乙姫のお父上殿が仕事や神生《じんせい》を支えられる存在が必要だと……』
「心配なら神様が仕事を手伝ってあげれば解決するんじゃないの?」とツッコミたかったが言わずとも翡翠には香夜が言いたいことは伝わっているようだ。
「乙姫様と政略結婚みたいなものですか?」
『そうなります。…正確には婚約者の状態で正式な番ではありません』
「…いつかはご結婚をされるのですか?好きでもない方と?」
『ええ、それが我らの神のご意思ならば』
翡翠なりにプチ抵抗をし結婚を先延ばししているが、不本意であれ神の命令には逆らえないのでいずれはと覚悟をしていた。
「神様に仕事を押し付けられたから恋愛とか神子や番は不要と仰るのですか?」
『ええ、それも少しあります。ですが、最近では白虎も青龍も番を得てから真面目に仕事をするようになりましたから神子だの番だのは関係なく、私には恋愛など不要だと思っているだけです』
翡翠が乙姫相手だろうと「恋愛は不要」と感じているだけ。
翡翠自身の気持ちが動かないだけ。
「どうして私に番がいること教えてくださらなかったのですか?私、翡翠様のこと好きって言ったのに……」
香夜は乙姫のことはショックだったし拒まない翡翠に心がモヤモヤした。
『貴女が私を愛するのは自由です。しかしそれは一時的なこと…いずれ貴女は私から離れる。私から離れればそんな感情など無くなるだけ…私への感情も神子としても一時的に過ぎない者に乙姫のことは話す必要はないでしょう』
「私は…私は…翡翠様への気持ちは一時的でもありません……」
『では証明をしなさい。…愛は見えないモノ…見えないモノに証明など出来ないでしょう?』
「見えなくとも感じることも伝わることもあります!」
『私には香夜の愛など感じません』
香夜と翡翠のやり取りにソワソワしモフモフの毛が更にモフッとなる水無月。
香夜は悔しそうに制服を着替えると自室に戻る。
自室に戻ると乱暴に脱ぎ捨て、ベッドにダイブ。
水無月にご飯はいらないと伝えるとベッドを涙で濡らす香夜。
今日一日で色んなことがあり、耐えらなかった。



