「夜雨!」
灯台を駆け上がり、展望台に出る。
だが、そこに夜雨はいなかった。
──何処、行ったんだ?灯台って言ってたのにな、、。
俺は不安になり、晄玖に渡されたケースを開ける。
そこには、俺の大切なもの、ヴァイオリンが入っていた。
──夜雨、、。
俺は謝罪の気持ちをヴァイオリンに乗せ、ヴァイオリンを演奏し始めた。
灯台に、俺のヴァイオリンの音が響き渡った。
主よ御許に近づかん。
──夜雨ごめん。本当にごめん。ずっと一緒にいたい。お願いだ。、、もう一度会わせてくれ。
弾き終わり弓を離す、と同時に、パチパチパチ、と拍手の音が聴こえた。
俺は勢いよく振り向く。
俺の目の前に、夜雨が立っていた。
「夜雨!無事でよかった!」
俺は駆け寄り、声をかける。
「夜雨!本当にごめん!俺、、夜雨の気持ち、なんにも知らねぇから。勝手に、、すげぇとか、、俺も、、とか。復讐失敗して、ヤケになってたんだ。ホントにごめん!」
俺は勢いよく頭を下げた。
「そんな俺が、、夜雨のそばにいても、、って思ったけど、今、そばに寄り添えてねぇのに、何がわかるんだよ。、、向き合えてねぇのは俺だ!だから、もう一度、向き合わせて欲しい!俺の、本当の姿を、見て欲しい!」
頭を下げながら一気に叫んだ。
「初稀くん、、。さっきは、私も、ごめん。私の勝手な想いを、、ぶつけてしまって。何処かへ行ってほしくなかったのは、、本心だから。あと、、向き合えてないのは、私もだよ。私からも、お願いします。初稀くんのこと、もっと知りたい。私の姿も知って欲しい。、、やり直させて!」
「夜雨、、。」
夜雨の優しく微笑む姿を見て、胸が詰まる。
「もともと、出会いが悪すぎなんです。お互い、復讐を誓っているところとか。もっと普通に初稀くんと過ごしたい。」
──俺は、夜雨の、、道しるべになりたい。夜明けを示す道しるべに。
自然と夜雨への新たな想いが溢れてきた。
「俺、、夜雨を暗闇から帰れるような道しるべ、、いつか俺に星の光を教えてくれただろ?それになりたい!いや、なる!」
俺が勢いよく言い切ると夜雨は少し恥ずかしそうに、
「だから、、もうなってるんだって。」
そう呟いた。
「え?」
「初稀くんのヴァイオリンが、私の光の道しるべになってるんだよ?」
夜雨が嬉しそうに首を傾げた。
「ヴァイオリン?」
訊き返す。
「さっき、、初稀くんに合わせる顔がないな、って思って隠れてたの。そこの隅に。」
気まずそうに指をさした。
「え?そうだったの?」
「うん。でも、ヴァイオリンを聴いてるうちに、逃げたらダメだな、、。ちゃんと初稀くんに向き合わないとって自然と思えた。それに、仕事の後の初稀くんのヴァイオリンを聴いたら、行ったら行けないところにいきそうになるのを、止めてくれる。此処に帰ってくることができる。それに、、ヴァイオリンを弾いてる時の初稀くんは本当の初稀くんだって、わかる。」
真っ直ぐと言葉が俺に入っていくようだった。
「、、ありがとう。けど、俺、もっと頑張る!」
「いや、、もう充分だって!」
俺たちは同時に吹き出し、笑い合った。
灯台を駆け上がり、展望台に出る。
だが、そこに夜雨はいなかった。
──何処、行ったんだ?灯台って言ってたのにな、、。
俺は不安になり、晄玖に渡されたケースを開ける。
そこには、俺の大切なもの、ヴァイオリンが入っていた。
──夜雨、、。
俺は謝罪の気持ちをヴァイオリンに乗せ、ヴァイオリンを演奏し始めた。
灯台に、俺のヴァイオリンの音が響き渡った。
主よ御許に近づかん。
──夜雨ごめん。本当にごめん。ずっと一緒にいたい。お願いだ。、、もう一度会わせてくれ。
弾き終わり弓を離す、と同時に、パチパチパチ、と拍手の音が聴こえた。
俺は勢いよく振り向く。
俺の目の前に、夜雨が立っていた。
「夜雨!無事でよかった!」
俺は駆け寄り、声をかける。
「夜雨!本当にごめん!俺、、夜雨の気持ち、なんにも知らねぇから。勝手に、、すげぇとか、、俺も、、とか。復讐失敗して、ヤケになってたんだ。ホントにごめん!」
俺は勢いよく頭を下げた。
「そんな俺が、、夜雨のそばにいても、、って思ったけど、今、そばに寄り添えてねぇのに、何がわかるんだよ。、、向き合えてねぇのは俺だ!だから、もう一度、向き合わせて欲しい!俺の、本当の姿を、見て欲しい!」
頭を下げながら一気に叫んだ。
「初稀くん、、。さっきは、私も、ごめん。私の勝手な想いを、、ぶつけてしまって。何処かへ行ってほしくなかったのは、、本心だから。あと、、向き合えてないのは、私もだよ。私からも、お願いします。初稀くんのこと、もっと知りたい。私の姿も知って欲しい。、、やり直させて!」
「夜雨、、。」
夜雨の優しく微笑む姿を見て、胸が詰まる。
「もともと、出会いが悪すぎなんです。お互い、復讐を誓っているところとか。もっと普通に初稀くんと過ごしたい。」
──俺は、夜雨の、、道しるべになりたい。夜明けを示す道しるべに。
自然と夜雨への新たな想いが溢れてきた。
「俺、、夜雨を暗闇から帰れるような道しるべ、、いつか俺に星の光を教えてくれただろ?それになりたい!いや、なる!」
俺が勢いよく言い切ると夜雨は少し恥ずかしそうに、
「だから、、もうなってるんだって。」
そう呟いた。
「え?」
「初稀くんのヴァイオリンが、私の光の道しるべになってるんだよ?」
夜雨が嬉しそうに首を傾げた。
「ヴァイオリン?」
訊き返す。
「さっき、、初稀くんに合わせる顔がないな、って思って隠れてたの。そこの隅に。」
気まずそうに指をさした。
「え?そうだったの?」
「うん。でも、ヴァイオリンを聴いてるうちに、逃げたらダメだな、、。ちゃんと初稀くんに向き合わないとって自然と思えた。それに、仕事の後の初稀くんのヴァイオリンを聴いたら、行ったら行けないところにいきそうになるのを、止めてくれる。此処に帰ってくることができる。それに、、ヴァイオリンを弾いてる時の初稀くんは本当の初稀くんだって、わかる。」
真っ直ぐと言葉が俺に入っていくようだった。
「、、ありがとう。けど、俺、もっと頑張る!」
「いや、、もう充分だって!」
俺たちは同時に吹き出し、笑い合った。



