「お前の罪を全て知っている。」
俺は滝宮にナイフを突きつけた。
「何が目的?」
「、、2人で話がしたい。」
病院から帰ってくる途中を襲った。
仮面はつけず、フードを深く被りナイフを持って。
そして今、俺は滝宮の部屋で、、滝宮と対峙した。
「滝宮凪。俺はお前を殺しに来た。、、久しぶりだな。俺の母親を殺した日以来か?いや、、その後に一度会っているよな?宮原巴瑠美として、、。」
言うと同時にフードをとり、素顔を見せる。
「っ!?」
「わかったか?俺の名は塔矢初稀。お前が殺した塔矢初美の息子だ。そして、、不破葉月の、弟だ。不破葉月は九条夏樹の親友。そして九条晄玖の婚約者だった。九条って放射線技師がいただろ?2人はその息子と娘だよ。俺と同じく復讐をするために生きてきた。」
怒りを押し殺しながら告げる。
「、、。」
滝宮は黙って余裕そうに優雅にコップに水を注ぎ一口含んだ。
「私には関係ない。」
開口すぐ静かにそう言った。
「関係ない訳ねぇだろ!!」
俺は思わず叫んだ。
──やっぱり、認めねぇって思ってたぜ。
「説明してやるよ、、。今までのお前の罪。」
ナイフを懐にしまい、語り出す。
「まず、俺の兄貴。ある出来事のことを病み自殺を図ったが、それを見つけた九条夏樹がすぐ救急車を呼んだ。だが、、病院に運ばれてすぐに見捨てられた。1分後に運ばれた、ある会社の御曹司の方を優先されたからだ。生きれる可能性があったのにも関わらず、お前の命令により、兄貴は死んだ。」
「、、そいつは罪を犯したんだろ?」
「覚えてるじゃねぇか、お前。兄貴は、無免許で運転していた大学の先輩を止めようとして、運転中に揉み合いになってしまったんだ。それで、、事故を起こしてしまった。、、この出来事が動機で、自殺を図ったんだ。」
──兄貴、、。ちゃんと償おうとしてたのに、、。なんで死を選んだんだよ。
「そして、俺の母さん。病気になり、手術中に亡くなった。、、お前が放射線技師の提案を聞かなかった。だから、、」
「あれは九条のミスだと言っただろ!」
口を挟み叫ぶ。
「違ぇよ!」
俺も負けずに言い返す。
「九条のおっさんがミスする訳ねぇ!、、優秀な人だって夏樹から聞いてる。そして、お前に報告したと言っていた!、、お前が母さんの次のある会社の社長の手術に影響を与えないように早く終わらせたかっただけだろ?、、九条のおっさんはあの後、おっさんのせいじゃねぇのに悔やんで悔やんで、人が変わったようになっちまった。おっさん自身も病気になって呆気なく逝ったよ。」
「私の、せいじゃない、、。」
小さく呟く。
「は?まだそんなこと言うのかよ?、、宮原巴瑠美の件もわかってんだよ!」
「、、聞かせてもらおうじゃないの。」
横を向き諦めたように吐息を吐く。
「うちに偽名を使い素顔がわからないよう変装し利用する人は、大体、殺す動機を偽っていたり、何かを隠している。お前も、動機を偽っていたんだ。宮原巴瑠美は、、本当は結婚詐欺になんて遭っていなかった。お前は、、お前の地位を上げた人物に脅されたんじゃないのか?そして殺すことにした。」
「どうしてそう思った?」
「遺書が残せなかったことに違和感を覚えたんだ。遺書が残せない、、ターゲットは結婚詐欺なんてしていない人物だから、、遺書にそう書けなかったんじゃねぇか。しかも偽名を使っている。もしかしたら変装もしている。宮原巴瑠美の本当の人物は社会的地位がそれなりに高く、殺そうとしている奴も高い地位を持っている。そう仮定すると地位の争い、、そう結びついた。」
「そうよ!!、、私自身あいつが邪魔になったの。あいつは、私に自分からある患者を病死にしてくれって頼んできたくせに、、金を要求してきたから。」
突然滝宮が叫んだ。
「認めたな、、。」
「もういい、、。私はあいつは殺したから。、、でも、動機はあなたの言った罪についてではないから。」
「まだしらばっくれるつもりか?クソ野郎!」
チッと思わず舌打ちしながら吐き捨てる。
「野郎って、、私女だけど、、。」
呆れたように滝宮は軽い口調で言う。
「どんだけ余裕なんだよ?今にも殺されるかもしれねぇって言うのに。」
「、、最後の切り札があるから。」
──切り札?、、なんだ?
「警察は呼べねぇぞ。お前も罪人だからな。」
「警察は嫌よ。私も嫌い。」
──まさか、、。この部屋の生活感、もしかして?
部屋を見回して気づいた。
──同居人がいるんだ、、。くっそ、罪を認めさせたかったのに。早くずらからねぇと!
「、、もういいよ、、。どんだけ多くの人を不幸にしたか、、地獄で味わえ!」
俺はナイフを出し振りかざした。
──夏樹、晄玖、ごめんな。、、最初から自殺になんかに見せかけるつもりじゃなかった。この手で息の根を止めて、俺はそのまま出頭する。本当にごめんな。
瞬間、滝宮が倒れ、苦しみ出した。
──毒?いつ?なんで?、、誰が?まさか自分で、、?いや、それはない。滝宮自身意図していなかったように見える。
「おい!誰にやられた?、、同居人って誰だ!」
俺は思わずかけ寄り訊く。
「かれ、、彼、、」
「彼って誰だ!!
「───。」
弱々しくその名を囁くと滝宮凪の意識は途絶えた。永遠に。
俺は滝宮にナイフを突きつけた。
「何が目的?」
「、、2人で話がしたい。」
病院から帰ってくる途中を襲った。
仮面はつけず、フードを深く被りナイフを持って。
そして今、俺は滝宮の部屋で、、滝宮と対峙した。
「滝宮凪。俺はお前を殺しに来た。、、久しぶりだな。俺の母親を殺した日以来か?いや、、その後に一度会っているよな?宮原巴瑠美として、、。」
言うと同時にフードをとり、素顔を見せる。
「っ!?」
「わかったか?俺の名は塔矢初稀。お前が殺した塔矢初美の息子だ。そして、、不破葉月の、弟だ。不破葉月は九条夏樹の親友。そして九条晄玖の婚約者だった。九条って放射線技師がいただろ?2人はその息子と娘だよ。俺と同じく復讐をするために生きてきた。」
怒りを押し殺しながら告げる。
「、、。」
滝宮は黙って余裕そうに優雅にコップに水を注ぎ一口含んだ。
「私には関係ない。」
開口すぐ静かにそう言った。
「関係ない訳ねぇだろ!!」
俺は思わず叫んだ。
──やっぱり、認めねぇって思ってたぜ。
「説明してやるよ、、。今までのお前の罪。」
ナイフを懐にしまい、語り出す。
「まず、俺の兄貴。ある出来事のことを病み自殺を図ったが、それを見つけた九条夏樹がすぐ救急車を呼んだ。だが、、病院に運ばれてすぐに見捨てられた。1分後に運ばれた、ある会社の御曹司の方を優先されたからだ。生きれる可能性があったのにも関わらず、お前の命令により、兄貴は死んだ。」
「、、そいつは罪を犯したんだろ?」
「覚えてるじゃねぇか、お前。兄貴は、無免許で運転していた大学の先輩を止めようとして、運転中に揉み合いになってしまったんだ。それで、、事故を起こしてしまった。、、この出来事が動機で、自殺を図ったんだ。」
──兄貴、、。ちゃんと償おうとしてたのに、、。なんで死を選んだんだよ。
「そして、俺の母さん。病気になり、手術中に亡くなった。、、お前が放射線技師の提案を聞かなかった。だから、、」
「あれは九条のミスだと言っただろ!」
口を挟み叫ぶ。
「違ぇよ!」
俺も負けずに言い返す。
「九条のおっさんがミスする訳ねぇ!、、優秀な人だって夏樹から聞いてる。そして、お前に報告したと言っていた!、、お前が母さんの次のある会社の社長の手術に影響を与えないように早く終わらせたかっただけだろ?、、九条のおっさんはあの後、おっさんのせいじゃねぇのに悔やんで悔やんで、人が変わったようになっちまった。おっさん自身も病気になって呆気なく逝ったよ。」
「私の、せいじゃない、、。」
小さく呟く。
「は?まだそんなこと言うのかよ?、、宮原巴瑠美の件もわかってんだよ!」
「、、聞かせてもらおうじゃないの。」
横を向き諦めたように吐息を吐く。
「うちに偽名を使い素顔がわからないよう変装し利用する人は、大体、殺す動機を偽っていたり、何かを隠している。お前も、動機を偽っていたんだ。宮原巴瑠美は、、本当は結婚詐欺になんて遭っていなかった。お前は、、お前の地位を上げた人物に脅されたんじゃないのか?そして殺すことにした。」
「どうしてそう思った?」
「遺書が残せなかったことに違和感を覚えたんだ。遺書が残せない、、ターゲットは結婚詐欺なんてしていない人物だから、、遺書にそう書けなかったんじゃねぇか。しかも偽名を使っている。もしかしたら変装もしている。宮原巴瑠美の本当の人物は社会的地位がそれなりに高く、殺そうとしている奴も高い地位を持っている。そう仮定すると地位の争い、、そう結びついた。」
「そうよ!!、、私自身あいつが邪魔になったの。あいつは、私に自分からある患者を病死にしてくれって頼んできたくせに、、金を要求してきたから。」
突然滝宮が叫んだ。
「認めたな、、。」
「もういい、、。私はあいつは殺したから。、、でも、動機はあなたの言った罪についてではないから。」
「まだしらばっくれるつもりか?クソ野郎!」
チッと思わず舌打ちしながら吐き捨てる。
「野郎って、、私女だけど、、。」
呆れたように滝宮は軽い口調で言う。
「どんだけ余裕なんだよ?今にも殺されるかもしれねぇって言うのに。」
「、、最後の切り札があるから。」
──切り札?、、なんだ?
「警察は呼べねぇぞ。お前も罪人だからな。」
「警察は嫌よ。私も嫌い。」
──まさか、、。この部屋の生活感、もしかして?
部屋を見回して気づいた。
──同居人がいるんだ、、。くっそ、罪を認めさせたかったのに。早くずらからねぇと!
「、、もういいよ、、。どんだけ多くの人を不幸にしたか、、地獄で味わえ!」
俺はナイフを出し振りかざした。
──夏樹、晄玖、ごめんな。、、最初から自殺になんかに見せかけるつもりじゃなかった。この手で息の根を止めて、俺はそのまま出頭する。本当にごめんな。
瞬間、滝宮が倒れ、苦しみ出した。
──毒?いつ?なんで?、、誰が?まさか自分で、、?いや、それはない。滝宮自身意図していなかったように見える。
「おい!誰にやられた?、、同居人って誰だ!」
俺は思わずかけ寄り訊く。
「かれ、、彼、、」
「彼って誰だ!!
「───。」
弱々しくその名を囁くと滝宮凪の意識は途絶えた。永遠に。



