7番 古賀茜音
さっきのターンで一気に二人も死んだ。
予想していた通り、このゲームの追放は死ということ。
せっかく人狼になったんだから、好き勝手やらせてもらうかな。
「それじゃあ今から襲撃する人を決めてください」
「襲撃する人って言われてもよ、なんの情報もないし、どうやって決める?」
「私は理仁くんが良いと思う」
駿太くんの質問にすぐに答える凛香。
こんなにも即答ということは何か理由があるはず。
「彼はずっとみんなの顔色を伺っていたの。だから今後のことを考えたらここで消しておくべきだと思う」
「なるほど。確かにそれなら理仁でいいかも。でもよくそんなところまで見てたな」
彼の言う通りだ。
命がかかっている場面で、そんなに周りを見れていたなんてすごい。
「私昔から人間観察が好きだったの。だから隠し事とかそうゆうのはすぐに分かっちゃうの」
「人間観察が好きって面白いね」
「そうなの。だから茜音・・・・・・そろそろ本性を見せてくれてもいいんじゃない・・・・・・?」
「え?」
この子は急に何を言い出すんだろう。
「どういうことだ? 凛香」
「このクラスになってからみんなの大体の性格は分かったの。だけど茜音だけはずっと分からない。きっと本性を隠してるでしょ」
「茜音そうなのか?」
「そんなことないよ、これが本当の私だよ」
急にとんでもないことを言う凛香に私は少し戸惑ってしまった。
だけど凛香はすごいなぁ・・・・・・
「どうせ私たちも最後まで生き残れる保証はないんだから、本性を出してもいいと思うよ」
「私にはよく分からないな、ところで黒田さん。襲撃する人は決まったけどこの後はどうするの?」
これ以上追求されるのは面倒なので、無理やり話を変える。
襲撃する人を決めろとは言われたが、それ以上は言われていない。
まず誰が襲撃に行くのかさえ分からない。
「それじゃあ理仁さんのいる教室に向かいましょう」
私たち3人は黒田さんの後について行く。
「今回理仁さんを殺す人を決めてください。そして所持している銃で理仁さんを殺してください」
「え、襲撃って人狼の俺たちが殺すのかよ!?」
「えぇ、もちろんです。それが人狼ゲームですから」
急にそんなことを言われても、決められる訳が無い。
人殺しなんて誰もしたくないはず。
「どうする・・・・・・俺は殺したくは無い・・・・・・」
駿太くんも凛香もどっちも固まっている。
「わかった。私がやるよ」
2人がダメなら私がやるしかない。
私が理仁くんを殺さなきゃ行けない。
扉を開き中に入る。
「あれどうしたお前ら・・・・・・おい、なんだよそれ・・・・・・」
理仁くんは私の持つ銃を見るなり、明らかに動揺していた。
やっぱり誰だって銃を向けられたら怖いんだ。
「お前らが人狼かよ!? おい、待てよ、さすがに撃たないよな・・・・・・」
「ごめんね、理仁くん」
彼の言葉を聞いている余裕なんてない。
少しでも話したら情が湧いて、撃てなくなってしまう。
私は彼の頭部目掛けて一発、二発と引き金を引いた。
隣にいる二人は口を開けたまま、動かなかった。
初めての感覚だった。これが人を殺す感覚。
多分このゲームがなかったらきっと、一生味わうことは無かっただろう。
この人を殺すという"快感"を。
「茜音、それがあなたの本性ね・・・・・・」
「ん? なんのこと?」
「だって、おかしいよ。人を殺して・・・・・・笑っているなんて」
死亡者
照元理仁
さっきのターンで一気に二人も死んだ。
予想していた通り、このゲームの追放は死ということ。
せっかく人狼になったんだから、好き勝手やらせてもらうかな。
「それじゃあ今から襲撃する人を決めてください」
「襲撃する人って言われてもよ、なんの情報もないし、どうやって決める?」
「私は理仁くんが良いと思う」
駿太くんの質問にすぐに答える凛香。
こんなにも即答ということは何か理由があるはず。
「彼はずっとみんなの顔色を伺っていたの。だから今後のことを考えたらここで消しておくべきだと思う」
「なるほど。確かにそれなら理仁でいいかも。でもよくそんなところまで見てたな」
彼の言う通りだ。
命がかかっている場面で、そんなに周りを見れていたなんてすごい。
「私昔から人間観察が好きだったの。だから隠し事とかそうゆうのはすぐに分かっちゃうの」
「人間観察が好きって面白いね」
「そうなの。だから茜音・・・・・・そろそろ本性を見せてくれてもいいんじゃない・・・・・・?」
「え?」
この子は急に何を言い出すんだろう。
「どういうことだ? 凛香」
「このクラスになってからみんなの大体の性格は分かったの。だけど茜音だけはずっと分からない。きっと本性を隠してるでしょ」
「茜音そうなのか?」
「そんなことないよ、これが本当の私だよ」
急にとんでもないことを言う凛香に私は少し戸惑ってしまった。
だけど凛香はすごいなぁ・・・・・・
「どうせ私たちも最後まで生き残れる保証はないんだから、本性を出してもいいと思うよ」
「私にはよく分からないな、ところで黒田さん。襲撃する人は決まったけどこの後はどうするの?」
これ以上追求されるのは面倒なので、無理やり話を変える。
襲撃する人を決めろとは言われたが、それ以上は言われていない。
まず誰が襲撃に行くのかさえ分からない。
「それじゃあ理仁さんのいる教室に向かいましょう」
私たち3人は黒田さんの後について行く。
「今回理仁さんを殺す人を決めてください。そして所持している銃で理仁さんを殺してください」
「え、襲撃って人狼の俺たちが殺すのかよ!?」
「えぇ、もちろんです。それが人狼ゲームですから」
急にそんなことを言われても、決められる訳が無い。
人殺しなんて誰もしたくないはず。
「どうする・・・・・・俺は殺したくは無い・・・・・・」
駿太くんも凛香もどっちも固まっている。
「わかった。私がやるよ」
2人がダメなら私がやるしかない。
私が理仁くんを殺さなきゃ行けない。
扉を開き中に入る。
「あれどうしたお前ら・・・・・・おい、なんだよそれ・・・・・・」
理仁くんは私の持つ銃を見るなり、明らかに動揺していた。
やっぱり誰だって銃を向けられたら怖いんだ。
「お前らが人狼かよ!? おい、待てよ、さすがに撃たないよな・・・・・・」
「ごめんね、理仁くん」
彼の言葉を聞いている余裕なんてない。
少しでも話したら情が湧いて、撃てなくなってしまう。
私は彼の頭部目掛けて一発、二発と引き金を引いた。
隣にいる二人は口を開けたまま、動かなかった。
初めての感覚だった。これが人を殺す感覚。
多分このゲームがなかったらきっと、一生味わうことは無かっただろう。
この人を殺すという"快感"を。
「茜音、それがあなたの本性ね・・・・・・」
「ん? なんのこと?」
「だって、おかしいよ。人を殺して・・・・・・笑っているなんて」
死亡者
照元理仁