1番 相川飛鳥
ゲームが全て終わり残ったのは4人。
だけどみんな気力なんてなかった。
自分にとって大切な人たちが、居なくなってしまったのだから。
もちろん私もその中の一人。
私は心が信頼していた愛菜を失った。
今の私が出来ることそんなの一つしかない。
この男に罪を償わさせること。
「それじゃあ君たちはもう帰っていいですよ」
「ふざけんなよ・・・・・・友達を何人も殺されてただで帰るわけないだろ・・・・・・」
私だけじゃない。みんな思っていることは同じだった。
「帰りたくないなら帰らなくてもいいですよ。ですが帰った方が身のためですよ」
ゲームが終わったのに、容赦なく私たちに銃を向けてくる男。
今の私たちに勝ち目なんてない。
「あんたがこのゲームを始めたのは、担任である桜井先生の復讐だろ・・・・・・?」
恭平くんは確かめるように呟く。その声はたすかに震えていた。
「おい、復讐ってどういう事だよ!?」
「俺の教室にこんな新聞があった。学校教師が自殺したって言う記事がな」
新聞にはその自殺について書かれていた。
自殺した理由は日々のストレス。
「認めたくないが、俺達のクラスは担任を嫌っていた。きっと自殺した理由はそれだろ。そして復讐としてあんたはここに来た。違うか?」
「よく分かりましたね。その通りです。自殺した君たちの担任は、私の父です」
恭平くんの推理は当たっていた。
だけどこの男が桜井先生の子供だなんて思わなかった。
言われてみれば、目元などは似ている。
「本当ならクラス全員を皆殺しにしようと思いました。ですが、みなさんの友情などを見てその考えは変わりました」
最初はこの男はやばい人としか思えなかった。
だけど、この人がこんな風になってしまったのは私達の影響だろう。
振り返ってみれば、2年1組の桜井先生に対する態度は酷かった。
男子は平気で暴言を吐いたり、女子は名前を呼ばれても無視をしたりしていた。
そんな先生が自殺となれば遺族は真っ先に私達に目をつけるだろう。
「さぁ、みなさんお話はこれくらいにしましょう。どうぞ家にお帰りください」
桜井先生にしてきたことを思い返すと、誰も何も言えなくなってしまう。
だけど、このまま帰る訳には行かない。
「黒田さん。私達は桜井先生を追い込んでしまったことを一生忘れずにその罪を背負っていきます。だから、黒田さんも自首をしてください」
黒田さんがやったことは絶対に許せないこと。
だけど、方法は違うが私達も先生を殺してしまったことになる。
「分かってますよ。私は自首するつもりです」
その時の黒田さんの表情は、ゲームマスターであった時の表情とは違っていた。
その顔は笑った時の桜井先生にとても似ていた。
ゲームが全て終わり残ったのは4人。
だけどみんな気力なんてなかった。
自分にとって大切な人たちが、居なくなってしまったのだから。
もちろん私もその中の一人。
私は心が信頼していた愛菜を失った。
今の私が出来ることそんなの一つしかない。
この男に罪を償わさせること。
「それじゃあ君たちはもう帰っていいですよ」
「ふざけんなよ・・・・・・友達を何人も殺されてただで帰るわけないだろ・・・・・・」
私だけじゃない。みんな思っていることは同じだった。
「帰りたくないなら帰らなくてもいいですよ。ですが帰った方が身のためですよ」
ゲームが終わったのに、容赦なく私たちに銃を向けてくる男。
今の私たちに勝ち目なんてない。
「あんたがこのゲームを始めたのは、担任である桜井先生の復讐だろ・・・・・・?」
恭平くんは確かめるように呟く。その声はたすかに震えていた。
「おい、復讐ってどういう事だよ!?」
「俺の教室にこんな新聞があった。学校教師が自殺したって言う記事がな」
新聞にはその自殺について書かれていた。
自殺した理由は日々のストレス。
「認めたくないが、俺達のクラスは担任を嫌っていた。きっと自殺した理由はそれだろ。そして復讐としてあんたはここに来た。違うか?」
「よく分かりましたね。その通りです。自殺した君たちの担任は、私の父です」
恭平くんの推理は当たっていた。
だけどこの男が桜井先生の子供だなんて思わなかった。
言われてみれば、目元などは似ている。
「本当ならクラス全員を皆殺しにしようと思いました。ですが、みなさんの友情などを見てその考えは変わりました」
最初はこの男はやばい人としか思えなかった。
だけど、この人がこんな風になってしまったのは私達の影響だろう。
振り返ってみれば、2年1組の桜井先生に対する態度は酷かった。
男子は平気で暴言を吐いたり、女子は名前を呼ばれても無視をしたりしていた。
そんな先生が自殺となれば遺族は真っ先に私達に目をつけるだろう。
「さぁ、みなさんお話はこれくらいにしましょう。どうぞ家にお帰りください」
桜井先生にしてきたことを思い返すと、誰も何も言えなくなってしまう。
だけど、このまま帰る訳には行かない。
「黒田さん。私達は桜井先生を追い込んでしまったことを一生忘れずにその罪を背負っていきます。だから、黒田さんも自首をしてください」
黒田さんがやったことは絶対に許せないこと。
だけど、方法は違うが私達も先生を殺してしまったことになる。
「分かってますよ。私は自首するつもりです」
その時の黒田さんの表情は、ゲームマスターであった時の表情とは違っていた。
その顔は笑った時の桜井先生にとても似ていた。