20番 吉岡大和
「人狼が全て追放されたため、市民の勝ちでゲーム終了です」
「大和、俺達生き残れたんだな」
「あ、あぁ・・・・・・そうだな・・・・・・」
「どうしたんだ・・・・・・?」
「いや、なんでもないさ・・・・・・」
本当だったら恭平と一緒に帰りたかった。
だけどそれは叶わない。
だって俺は生き残ることが出来ないから・・・・・・
「残念ですが、狂人の大和さんは人狼陣営なので負けになります」
「え・・・・・・大和? 嘘だろ・・・・・・?」
「ごめんな恭平。俺はお前らとは一緒に帰れねぇ」
やめてくれよ。そんな顔で俺を見ないでくれ。
狂人だとわかった瞬間から、俺は生き残ることを諦めていた。
結局人狼の手助けも何一つしなかった。
そんな俺が死ぬのは当たり前だろう。
だけど俺は、みんなが生き残ってくれればそれでいい。
「ゲームが終わったなら大和を殺す必要は無いだろ!」
恭平は必死に黒田に抗議する。
恭平がそれくらい俺の事を思ってくれてるだけで、俺は幸せだった。
こんなに俺の事を思ってくれる人がいたんだな。
「彼は人狼陣営なので負けです。負けた者には死です」
「ふざけんな!」
恭平が黒田の胸ぐらを掴み、鬼のような目つきで睨む。
俺は恭平のそんな姿を見た事がない。
「逆らうならあなたも殺しますよ?」
「やめろ恭平! 俺はこうなることが分かっていた・・・・・・! だから大丈夫だ」
死ぬのは俺だけでいい。
恭平を道連れになんかしたくない。
「大和・・・・・・」
「今までずっと仲良くしてくれてありがとな。お前のこと一生忘れねぇよ」
俺は満面の笑みを浮かべた。
笑ってさよならしたかった。
男の別れに涙は似合わないからな。
──じゃあな恭平
──バンッ!
死亡者
吉岡大和
「人狼が全て追放されたため、市民の勝ちでゲーム終了です」
「大和、俺達生き残れたんだな」
「あ、あぁ・・・・・・そうだな・・・・・・」
「どうしたんだ・・・・・・?」
「いや、なんでもないさ・・・・・・」
本当だったら恭平と一緒に帰りたかった。
だけどそれは叶わない。
だって俺は生き残ることが出来ないから・・・・・・
「残念ですが、狂人の大和さんは人狼陣営なので負けになります」
「え・・・・・・大和? 嘘だろ・・・・・・?」
「ごめんな恭平。俺はお前らとは一緒に帰れねぇ」
やめてくれよ。そんな顔で俺を見ないでくれ。
狂人だとわかった瞬間から、俺は生き残ることを諦めていた。
結局人狼の手助けも何一つしなかった。
そんな俺が死ぬのは当たり前だろう。
だけど俺は、みんなが生き残ってくれればそれでいい。
「ゲームが終わったなら大和を殺す必要は無いだろ!」
恭平は必死に黒田に抗議する。
恭平がそれくらい俺の事を思ってくれてるだけで、俺は幸せだった。
こんなに俺の事を思ってくれる人がいたんだな。
「彼は人狼陣営なので負けです。負けた者には死です」
「ふざけんな!」
恭平が黒田の胸ぐらを掴み、鬼のような目つきで睨む。
俺は恭平のそんな姿を見た事がない。
「逆らうならあなたも殺しますよ?」
「やめろ恭平! 俺はこうなることが分かっていた・・・・・・! だから大丈夫だ」
死ぬのは俺だけでいい。
恭平を道連れになんかしたくない。
「大和・・・・・・」
「今までずっと仲良くしてくれてありがとな。お前のこと一生忘れねぇよ」
俺は満面の笑みを浮かべた。
笑ってさよならしたかった。
男の別れに涙は似合わないからな。
──じゃあな恭平
──バンッ!
死亡者
吉岡大和