15番 蛇沢凛香

「誰を襲撃しますか?」
次のターンはグレー候補の私達3人のうち誰かが追放されるだろう。
このターン追放すべき人は、白確の4人のうちの誰か。
誰を追放すれば、私は勝てるのだろう。
私達3人のうち疑われるとしたら、役職があると言っていた愛菜だろう。
となると、愛菜を庇う飛鳥を襲撃すれば愛菜を庇う人は居なくなる。
そうすれば私は勝てるかもしれない。

「飛鳥を襲撃します」
本当は飛鳥を襲撃なんてしたくない。
だけど、勝つためにはしょうがない。
「残念ですが、飛鳥さんは愛菜さんの命と引き換えに守られています。襲撃失敗です」
「えっ・・・・・・?」
襲撃失敗?
そんなことがあるの?
ていうか、命と引き換えにってどういうこと?
「命と引き換えってことは、愛菜は死んだの?」
「はい。愛菜さんは自分の命と引き換えに、飛鳥さんを守る選択をしました」
二人がいつも一緒にいるのは知っている。
それでも自分の命を捧げてまで、守るのか。
それに比べて私は、自分が生き残るために、飛鳥を殺そうとした。
そんな自分の姿に嫌気がさす。
もうこれ以上誰も殺したくない・・・・・・