村会議員 島木藤三郎:昨今、遠峰村で危険な宗教が広まっている。その危険性は神祇官から転送されてきた調査報告書の通りである。怪しげな宗教儀式によって怪我をする者、言動に異常を来す者がでてきている。さらに、当該宗教は本来K島に存在した「海庚さま」に対する信仰を汚す不届きなものである。村長に意見を求めたい。
村長 永海吉兵衛:Y県庁より独自調査を命じられたので、すでに報告書を提出している。
島木:調査のなかで、当該宗教の危険性は認識しているのか。
村長:静観する段階であると考えている。
(島木、机を叩いたと記述あり)
島木:当村の子どもたちのなかには、宣教師を名乗る男を慕う者も出てきている。子どもの好奇心を考えれば無理からぬことである。事故が起きる前に、宣教師を島内から追放するべきだ。
村長:島木議員もよくご存じの通り、法治国家となった我が国では、信教の自由が認められている。なんら事件が起きていない以上、「気味が悪い」という理由だけで住人を追放することはできない。
島木:そもそも当該宣教師に、我が国に定住する権利はあるのか。
※以下、永海村長の体調不良により閉会。「そびえんそびえん」と繰り返し口にしていたように聞き取れたが、詳細は不明。翌日に永海村長が遠峰湾断崖より投身自殺を遂げたことにより、当該議題は一旦立ち消えとなった。

K島町歴史資料館にて発見
村長 永海吉兵衛:Y県庁より独自調査を命じられたので、すでに報告書を提出している。
島木:調査のなかで、当該宗教の危険性は認識しているのか。
村長:静観する段階であると考えている。
(島木、机を叩いたと記述あり)
島木:当村の子どもたちのなかには、宣教師を名乗る男を慕う者も出てきている。子どもの好奇心を考えれば無理からぬことである。事故が起きる前に、宣教師を島内から追放するべきだ。
村長:島木議員もよくご存じの通り、法治国家となった我が国では、信教の自由が認められている。なんら事件が起きていない以上、「気味が悪い」という理由だけで住人を追放することはできない。
島木:そもそも当該宣教師に、我が国に定住する権利はあるのか。
※以下、永海村長の体調不良により閉会。「そびえんそびえん」と繰り返し口にしていたように聞き取れたが、詳細は不明。翌日に永海村長が遠峰湾断崖より投身自殺を遂げたことにより、当該議題は一旦立ち消えとなった。

K島町歴史資料館にて発見
