もう大暑だというのに、標高が高いからか涼しい風を漂わせている。緑に生い茂った木々から成る山の禿げている部分にぽつんとある、木造の大きい建物が宿舎というものだろう。その隣にはこじんまりとした小屋もある。一週間分の衣服の荷物を持ち、宿舎に向かう。