◇
戻ってきた寮の部屋で、弓未は寝息を立てていた。
楓子は机の引き出しから一つ封筒を取り出す。
1か月前に届いた兄からの手紙だった。
『最近はどう過ごしていますか。
妖を見たりしていないか。
心配しているよ。
何かあれば、あいつを頼りなさい。
この手紙が迷惑だったらすまない。
今日も楓子を応援している。』
「そういうこと…」
楓子は天を仰ぎ、弓未を起こさぬよう息を漏らす。
これでなおさらどんな返事を書けば良いかわからない。
戻ってきた寮の部屋で、弓未は寝息を立てていた。
楓子は机の引き出しから一つ封筒を取り出す。
1か月前に届いた兄からの手紙だった。
『最近はどう過ごしていますか。
妖を見たりしていないか。
心配しているよ。
何かあれば、あいつを頼りなさい。
この手紙が迷惑だったらすまない。
今日も楓子を応援している。』
「そういうこと…」
楓子は天を仰ぎ、弓未を起こさぬよう息を漏らす。
これでなおさらどんな返事を書けば良いかわからない。


