「ここが、あなたの部屋です」
水李の家は、俺の家よりも大きかった。
その家の中の部屋だから、ものすごく広いのだろうか?と疑問に思い、
自分の部屋より広い部屋を想像しながら、案内された部屋をのぞく。
その部屋の広さは想像以上で前の部屋の二、三倍はあった。
「ここが?」
「はい。私の部屋は一つ挟んで隣にあります」
そう言って、俺の部屋から二つ隣の部屋を指さす。
「もしなにかあれば言ってくれれば、用意できるものは用意しますね」
それでは、と自分の部屋に入っていった水李。
一人長い廊下に置き座りされてしまった。
もう一度自分の部屋に目を向ける。
そこには、ソファーや机、ベットなどが置かれていた。
「洋風なんだな・・・」
宮代家は、古くから続く家柄だったためかベットじゃなくて布団だった。