嫌われ神様の生贄。

「だから、せめてちゃんとご飯をちゃんと食べて。じゃないとまた倒れる」
分かってもらえるように、優しくゆっくりした口調でいう。
「そうですね。倒れたら意味無いですもんね」
水李はやっと理解したようで、目線を下に下げる。
「あと、俺は水李に無理をしてほしくない」
「へッ?」
まさかこんなことを言われるとは思っていなかったらからなのか、急に顔を赤らめる。
「何度も自分を傷つけられいたのに、他人のために動ける水李が好きだ」
ああ、俺って水李が好きなんだなと自分の言葉が胸にスゥーとおさまっていく。
「まだ、出会って一週間しか出会ってませんよ?」
そうかもしれない。
だけど俺は心優しくて誰かのために動ける水李が大切で失いたくないと思った。
「そうだな。なぁ、俺は誰かのために行動できる水李が好きだ。でもあまり無理をしないでくれ」
本当にドアを開けたときに、頭が真っ白になった。
だけど、息をしていると思ったとき物凄く安心した。