柔らかな声ですら頭に金槌のように響く。奥歯を食いしばり、うめきながら身体の異変をこらえる。
腰のあたりにじわっと汗がにじみ始めた。
「お前、何してんだ」
「あ、兄さん。何って……、兄さんが媚薬を飲ませてなかったみたいだから」
「飲ませたのか。こいつには要らないといっただろう」
「でも一回もシてなさそうじゃないか」
「シロネの前でその話をするな」
「初心なのは結構だけど、いい加減大人になれよな、兄さん」
「うるさい。退け、出てゆけ」
「はいはい」
視野がぐらり、と歪んだ。肩をつかまれるが意識がもうろうとする。熱っぽさもある。
腰のあたりにじわっと汗がにじみ始めた。
「お前、何してんだ」
「あ、兄さん。何って……、兄さんが媚薬を飲ませてなかったみたいだから」
「飲ませたのか。こいつには要らないといっただろう」
「でも一回もシてなさそうじゃないか」
「シロネの前でその話をするな」
「初心なのは結構だけど、いい加減大人になれよな、兄さん」
「うるさい。退け、出てゆけ」
「はいはい」
視野がぐらり、と歪んだ。肩をつかまれるが意識がもうろうとする。熱っぽさもある。