“思い出すことも少なくなった
だからここに書き留めておく
宝箱の蓋は閉じる

何が才能だ
わからないまま
放り込まれた世界で

今頃お前の隣で眠る
そいつ目がけて
睨みつけて
かき鳴らしてやる”


その曲はこう締められる。


“思い出すことももうなくなった
俺の代わりにここに来たかった
そいつ目がけて
見ないふりして
睨み返して
かき鳴らしてやる
ここは俺の場所だと”


水野はもうここにはいない。

俺の隣から、もっと輝かしい世界へ飛び立って
そこに、他の誰にも譲れない居場所を見つけたのだ。