先生、本気ですか?




 気付いたら。
 空舞(あむ)さんの唇が俺の唇に触れていた。


「勉強を教えに来るとき以外も、
 ときどき会わない?
 俺は一日でも多く絢音くんと一緒にいたい」


 空舞さんの唇が、ほんの少し離れた。

 その瞬間。
 空舞さんの口から出た言葉。


「はい。
 俺も一日でも多く空舞さんと一緒にいたいです」


 自然に言葉が出た。

 不思議なことに。
 全く照れずに言えた。



 それよりも。
 嬉しい気持ちでいっぱいだった。


『一日でも多く絢音くんと一緒にいたい』

 その言葉が全身に行き渡り、幸せな気持ちに包まれたから。