先生、本気ですか?




「そうだ。
 ほら、絢音くん。
 手、当ててみて」


 あ。

 空舞(あむ)さん。
 思っていた以上にドキドキしている。


 今、俺の片手は。
 空舞さんに掴まれて空舞さんの心臓のところに触れている。


「絢音くんは?
 どれくらいドキドキしているの?」


 えっ?


 あんまり知られたくないな、空舞(あむ)さんに。

 なんか恥ずかしいから。


「絢音くんのドキドキ、知りたい。
 確かめさせて」


「えっ⁉」


 思わず声が出てしまった。

 それと同時に。
 空舞さんの片手が俺の心臓のところに。


「絢音くんも、
 けっこうドキドキしてるね」


 うわぁっ。

 ものすごく恥ずかしいっ。


 空舞さんっ。
 早く手を離して~っ。