先生、本気ですか?




 あ、離れた。


 頭と心の中がパニック状態で忙しくなっている。

 そんなとき。
 日路井先生の唇が、やっと離れた。



 どれくらい唇と唇が触れ合っていたのか。

 それは、わからない。


 たぶん、それほど長い時間ではなかったのだろう。

 だけど、体感時間はかなりの長さのように思えた。