ある日、レッスンに来た瑠偉の元気がなかった。メンバーはすぐに気づいた。
「瑠偉、どうしたの?何かあった?」
こういう時、真っ先に声をかけられるのが光輝である。気配りがナイス。
「実は、うちの親が転勤になって、福岡に引っ越すことになったんだ。」
「福岡に?……え?瑠偉、どうするの?瑠偉も福岡に行くの?」
「うううん。高校の寮に入る事になると思う。でも……寮には門限があるし、ここで遅くまでレッスンできなくなっちゃうよ。」
瑠偉はそう言ってうなだれた。そこへ、植木がやってきた。
「あ、社長、聞きました?瑠偉が学校の寮に入るって。」
光輝が植木に言った。植木は、
「ああ、親御さんから聞いたよ。来月からだそうだ。」
と言った。すると篤が、
「急だなあ。瑠偉も、親と離れるの寂しいだろ。」
と言った。瑠偉は、
「まあ、それは仕方ないんだ。せっかく入った高校だからどのみち辞めたくないし、STEの活動はもちろん続けたいし。」
と言う。光輝は、
「社長、何とかしてあげてくださいよ。レッスンに瑠偉が出て来られなくなったら困るよ。」
と、植木に行った。
「そうだなぁ。まだ独り暮らしさせるわけにも行かないしなあ。じゃあ、俺の家に来るか?」
植木がそう言うと、光輝はすかさず、
「それはダメですよ!」
と言い、流星も、
「そうですよ、ダメです!」
と間髪入れずに行った。
「え?何で?」
植木はキョトンとした。
「社長、独り暮らしですよね?未成年と2人きりとか、犯罪ですよ!」
光輝は瑠偉を抱きしめるようにして、守りながら言った。植木は、
「え???」
豆鉄砲でも食らったような顔をし、
「いや、いくら瑠偉が可愛いからって、大丈夫だよ?男の子だからね?」
と言ったが、篤が、
「いやいや、社長。2人きりはやめた方がいいですよ。この、可愛い瑠偉ですからね。」
と言い、流星も、
「そうですよ、やめた方がいいです。万が一って事もありますから。」
と言うので、植木も、
「そうか?」
と、何となく納得しかけた。すると、
「瑠偉、俺んち来るか?」
碧央が突然そう言ったので、みんな一斉に碧央の顔を見た。
「あ、いや、うちには両親いるから。うちさ、兄貴が地方の大学に行ってて、兄貴の部屋が空いてるからさ。それに、母さんがいつも夕飯作り過ぎたって言ってはため息ついててさ。俺1人じゃあ食べきれないし、かといってたくさん余ってると母さん寂しそうだし。だから、瑠偉がうちに来たら、母さんも喜ぶんじゃないかと思って。」
そう碧央が言うと、
「でも、お兄さんが時々帰って来るんじゃない?夏休みとか。」
と、瑠偉が言った。
「そういう時は、瑠偉は俺の部屋で寝ればいいよ。」
と、碧央が言ったので、
「……ホントに?碧央くんちに行っていいの?」
瑠偉が言った。
「おう、瑠偉さえ良ければ。」
碧央がそう言うと、植木は、
「なるほど。じゃあ、双方の親御さんに話してみよう。これから電話してくるから、君たちは歌とダンスの練習をしてなさいね。」
と言って出て行った。メンバーは、
「はーい。」
と良い返事をした。
「よし、じゃあ始めるか!」
と、涼が言った。
そして、レッスンが終わる頃、植木が知らせに来た。瑠偉は、碧央の家に住むことになったのである。
「瑠偉、どうしたの?何かあった?」
こういう時、真っ先に声をかけられるのが光輝である。気配りがナイス。
「実は、うちの親が転勤になって、福岡に引っ越すことになったんだ。」
「福岡に?……え?瑠偉、どうするの?瑠偉も福岡に行くの?」
「うううん。高校の寮に入る事になると思う。でも……寮には門限があるし、ここで遅くまでレッスンできなくなっちゃうよ。」
瑠偉はそう言ってうなだれた。そこへ、植木がやってきた。
「あ、社長、聞きました?瑠偉が学校の寮に入るって。」
光輝が植木に言った。植木は、
「ああ、親御さんから聞いたよ。来月からだそうだ。」
と言った。すると篤が、
「急だなあ。瑠偉も、親と離れるの寂しいだろ。」
と言った。瑠偉は、
「まあ、それは仕方ないんだ。せっかく入った高校だからどのみち辞めたくないし、STEの活動はもちろん続けたいし。」
と言う。光輝は、
「社長、何とかしてあげてくださいよ。レッスンに瑠偉が出て来られなくなったら困るよ。」
と、植木に行った。
「そうだなぁ。まだ独り暮らしさせるわけにも行かないしなあ。じゃあ、俺の家に来るか?」
植木がそう言うと、光輝はすかさず、
「それはダメですよ!」
と言い、流星も、
「そうですよ、ダメです!」
と間髪入れずに行った。
「え?何で?」
植木はキョトンとした。
「社長、独り暮らしですよね?未成年と2人きりとか、犯罪ですよ!」
光輝は瑠偉を抱きしめるようにして、守りながら言った。植木は、
「え???」
豆鉄砲でも食らったような顔をし、
「いや、いくら瑠偉が可愛いからって、大丈夫だよ?男の子だからね?」
と言ったが、篤が、
「いやいや、社長。2人きりはやめた方がいいですよ。この、可愛い瑠偉ですからね。」
と言い、流星も、
「そうですよ、やめた方がいいです。万が一って事もありますから。」
と言うので、植木も、
「そうか?」
と、何となく納得しかけた。すると、
「瑠偉、俺んち来るか?」
碧央が突然そう言ったので、みんな一斉に碧央の顔を見た。
「あ、いや、うちには両親いるから。うちさ、兄貴が地方の大学に行ってて、兄貴の部屋が空いてるからさ。それに、母さんがいつも夕飯作り過ぎたって言ってはため息ついててさ。俺1人じゃあ食べきれないし、かといってたくさん余ってると母さん寂しそうだし。だから、瑠偉がうちに来たら、母さんも喜ぶんじゃないかと思って。」
そう碧央が言うと、
「でも、お兄さんが時々帰って来るんじゃない?夏休みとか。」
と、瑠偉が言った。
「そういう時は、瑠偉は俺の部屋で寝ればいいよ。」
と、碧央が言ったので、
「……ホントに?碧央くんちに行っていいの?」
瑠偉が言った。
「おう、瑠偉さえ良ければ。」
碧央がそう言うと、植木は、
「なるほど。じゃあ、双方の親御さんに話してみよう。これから電話してくるから、君たちは歌とダンスの練習をしてなさいね。」
と言って出て行った。メンバーは、
「はーい。」
と良い返事をした。
「よし、じゃあ始めるか!」
と、涼が言った。
そして、レッスンが終わる頃、植木が知らせに来た。瑠偉は、碧央の家に住むことになったのである。