実家に到着した後。私の自室にあやはを連れていき縄を解いてあげた。
「……痛くないですか?」
「私は大丈夫です。慣れていますから」
「とりあえず、紅刀がないと……」
あやはが地面へ目をそらす。
「紅刀と鎧はどこにあるのですか?」
「一の姫様……あれは、東宮様のお屋敷に……」
取り巻きAが御所とは別のお屋敷かしら? と問いかけるとあやはは大きく首を縦に振った。
「よし、行きますか」
取り巻きAとあやはが止めた方が良い。と制するがここは私だけで行った方が良いはずだ。
実亨親王とは会いたくないけど。
「あやはを守ってあげて」
そう取り巻きAに言い残して、私は再び牛車に乗り込んだ。
あやはの大事な物を、持って帰らなくちゃ!
「ここかな?」
牛車が止まる。すると、たくさんの足音が前方から聞こえ始める。まるで、軍勢がこちらに向かってきているようだ。
「……痛くないですか?」
「私は大丈夫です。慣れていますから」
「とりあえず、紅刀がないと……」
あやはが地面へ目をそらす。
「紅刀と鎧はどこにあるのですか?」
「一の姫様……あれは、東宮様のお屋敷に……」
取り巻きAが御所とは別のお屋敷かしら? と問いかけるとあやはは大きく首を縦に振った。
「よし、行きますか」
取り巻きAとあやはが止めた方が良い。と制するがここは私だけで行った方が良いはずだ。
実亨親王とは会いたくないけど。
「あやはを守ってあげて」
そう取り巻きAに言い残して、私は再び牛車に乗り込んだ。
あやはの大事な物を、持って帰らなくちゃ!
「ここかな?」
牛車が止まる。すると、たくさんの足音が前方から聞こえ始める。まるで、軍勢がこちらに向かってきているようだ。