通路を通って遠回りする形で例の建物に近づいてみる。けど周りには兵士達が囲うようにして立っているので中には入れなさそうだ。
「一の姫様、これ以上は近づけないのでは……」
「……何か、兵士達の気をそらす方法はないかな……」
思いついた。式神を召喚して飛ばしたらいいのでは?
誰にも気がつかれないように呪文を思い出しながら唱えると、アゲハ蝶のような式神を何個か召喚できたので、兵士達へ飛ばす。
「お、蝶か。それもたくさんいるな」
だけど、手ごたえは無し。皆その場から動こうとはしてくれない。すると取り巻きAが狼型の式神を召喚し始める。
「うわあっ! 狼だ!」
手ごたえは抜群。狼達に追われ兵士達は全員その場からいなくなった。ありがとう、取り巻きA……! 彼女へ感謝の言葉を伝えながら目的地にたどり着くと、そこには顔を知っている女性がいた。
「……あやは?」
「ですわね。あの汚らしい女、ここに捕縛されていらっしゃるようでございますわ。いい気味だ事」
「まずは話を聞いてみましょう」
部屋の中にお邪魔すると、縄で両手を縛られているあやはが驚いた顔で私を見上げる。
「なっ……左大臣の一の姫様?」
「あやは……」
えっと、彼女の警戒心を解くには私が敵ではない事を伝えないといけない。私はたまたまここに来たんだけどと前置きしたうえで何があったのか教えてほしい。と質問を投げかける。
「一の姫様、これ以上は近づけないのでは……」
「……何か、兵士達の気をそらす方法はないかな……」
思いついた。式神を召喚して飛ばしたらいいのでは?
誰にも気がつかれないように呪文を思い出しながら唱えると、アゲハ蝶のような式神を何個か召喚できたので、兵士達へ飛ばす。
「お、蝶か。それもたくさんいるな」
だけど、手ごたえは無し。皆その場から動こうとはしてくれない。すると取り巻きAが狼型の式神を召喚し始める。
「うわあっ! 狼だ!」
手ごたえは抜群。狼達に追われ兵士達は全員その場からいなくなった。ありがとう、取り巻きA……! 彼女へ感謝の言葉を伝えながら目的地にたどり着くと、そこには顔を知っている女性がいた。
「……あやは?」
「ですわね。あの汚らしい女、ここに捕縛されていらっしゃるようでございますわ。いい気味だ事」
「まずは話を聞いてみましょう」
部屋の中にお邪魔すると、縄で両手を縛られているあやはが驚いた顔で私を見上げる。
「なっ……左大臣の一の姫様?」
「あやは……」
えっと、彼女の警戒心を解くには私が敵ではない事を伝えないといけない。私はたまたまここに来たんだけどと前置きしたうえで何があったのか教えてほしい。と質問を投げかける。