実亨親王はその足で父親である帝に話を付けた。帝に話した内容を簡略にまとめると、あやはが自作自演で明子を陥れたとするもの。帝は疑う事無く実亨親王へ、明子を都へと戻すように指示を出したのである。
(よし。お上は昔から俺に甘いから説得はたやすいものだ。これであとは……)
実亨親王は屋敷に戻ると、着飾ったままのあやはへ屋敷から退去するように命じる。
「と、東宮様?!」
「すまないがここから出て、別の場所へと移動してほしい。申し訳ない」
と語っているが、この謝罪は口だけのもの。今の実亨親王は欲望のアクセルがマックスになっていっている状態だ。
「なぜですか? やはり私の生まれが……身分違いという事でしょうか……」
「そう言う事だな」
身分違いであるなら致し方ない。あやはは実亨親王に詰め寄る事無く、彼の指示を受け入れた。
屋敷から退去するあやはだったが、牛車に乗り込んで実亨親王のいる屋敷から出た瞬間、実亨親王の指示を受けていた兵士達によって捕縛されてしまう。
「ちょっと待ってください! あの、これは一体どういう事なんですか?!」
さすがのあやはもこれは声を荒げざるを得ない。
(よし。お上は昔から俺に甘いから説得はたやすいものだ。これであとは……)
実亨親王は屋敷に戻ると、着飾ったままのあやはへ屋敷から退去するように命じる。
「と、東宮様?!」
「すまないがここから出て、別の場所へと移動してほしい。申し訳ない」
と語っているが、この謝罪は口だけのもの。今の実亨親王は欲望のアクセルがマックスになっていっている状態だ。
「なぜですか? やはり私の生まれが……身分違いという事でしょうか……」
「そう言う事だな」
身分違いであるなら致し方ない。あやはは実亨親王に詰め寄る事無く、彼の指示を受け入れた。
屋敷から退去するあやはだったが、牛車に乗り込んで実亨親王のいる屋敷から出た瞬間、実亨親王の指示を受けていた兵士達によって捕縛されてしまう。
「ちょっと待ってください! あの、これは一体どういう事なんですか?!」
さすがのあやはもこれは声を荒げざるを得ない。